5月1日(日) 雨 18.9℃ / 9.7℃
娘さんたちと休みが合わず、でも1日だけ確保出来たので県立美術館へ行ってきました。
個人的に楽しみにしていた「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち」展。
フェルメールとレンブラントの作品が生で鑑賞出来るなんて、大げさかもしれませんがこの機会を逃したらもう無いだろうと思います。だいぶ前からチケットを購入していたのですが、娘さんたちのスケジュールが噛み合わず、また私も総会やボランティア治療などがありましたので、ひょっとしたらチケットが無駄になるかも…と心配していました。
この日はゴールデンウィークの前半の最終日。朝からすっきりしない雨でしたのできっと出足が遅れるだろうと想定して出かけましたが、開館直後に到着しても既に美術館の駐車場は満杯。周辺の道路は待機列の車が数十台。
係の方から渡された周辺地図を頼りに近くのコインパーキングに駐車して、そこから徒歩約12分かけて美術館へ。そこでもすんなり入れるわけもなく、美術館脇のテントで順番待ち。中に入れてもちょびちょび進むだけで展示会場へは辿りつけず。さすがに人気の展示ですね。
ウズウズしながら展示会場へ入り、興奮を抑えながら一つひとつの絵を鑑賞していきます。
キャンバスは平面なのに絵の中から飛び出してきそうな立体感。筆も顔料も今の時代より粗悪だったと想像されますが、この完成度は驚きです。
いくつもの絵を鑑賞しつつ、ひときわ人だかりがある場所。そこには小さなサイズのキャンパスに水差しを持つ女性の絵がありました。フェルメールの「水差しを持つ女」です。フェルメールは風俗画(一般市民の生活を描いた絵)を多く残しているそうで、日本初公開のこの絵もその一つだそうです。
語彙が少ない私は表現出来ない感覚。油彩ですが、ゴテゴテに塗りたくっているものではなく、透明感はあるけれど何となく寂しげ。
次のエリアに入るとレンブラントの「ベローナ」が。そこには大きめのキャンバスにローマ神話の戦争の女神が描かれていました。黒い背景に甲冑を着た女神。左手にはメドゥーサの顔が彫られた盾を持っています。甲冑の鈍い輝き、盾のメドゥーサなど細かい部分への描き込みが素晴らしく「へぇ~、ほぉ~」しか出てきません(笑)。
「水差しを持つ女」より鑑賞されるお客さんが少なかったのが残念ですが、個人的にはじっくり鑑賞出来たので嬉しかったです。
ゆっくり鑑賞したつもりでしたが、1時間かからずに見終えてしまいました。60点ほどは展示されていたと思います。あっという間でしたが、たまにこういう物に触れることも大切ですね。
あと一週間で終了してしまうので、興味がある方は是非足を運んでもらいたいです。自家用車で行くと駐車場に入るのに2時間待ちは確実ですので、美術館に一番近いダイユーエイト MAX 福島店(曽根田駅近く)のコインパーキングがオススメです。2時間無料です。パーキングからは徒歩で約12分です。