矛盾に気づこう

4ヶ月ぶりに患者さんご来院。

 

この数ヶ月の間に、
いわゆる変形性膝関節症(以下、OA)という診断がなされ、
がんばってヒアルロン酸注射を続けているようです。

 

そして、久々に来院されての一言が
「整形の先生から膝に触らなければ鍼しても大丈夫と言われたから治療お願い」
というものでした。

 

ちなみにこの患者さん、おぬま治療院歴10年以上。
10年以上も通院していて、まだ解っていないことに少しガッカリ。

 

まず第一に医師が鍼灸に対してどれほどの知識を持っているのか。
おそらくほぼないです(最近の医学生については別です)。
だって、医学部で東洋医学に関する勉強はしていないから。
(忙しすぎて無理かもしれませんね)

 

ですので、患者さんから「鍼してもいい?」と聞かれても
知識がないから答えようもなく、最悪のケースとしては
聞いただけの「鍼灸を受療して悪化した例」を持ち出して
鍼灸を禁止する場合もあります。
なお、これは看護師さんも同じです。

 

したがって、
「膝に触れなければ(治療しなければ)鍼灸をやってもよい」という
鍼灸師からしたら、わけのわからない返答を聞くことになります。

 

第二に OA と診断されたようですが、
器質的な変性があったとしても、それが痛みの原因である確率は
非常に低いのです。
(骨折や捻挫の場合は別です)

 

50~60代で膝に症状を感じていない人の中で
実は OA や半月板損傷があった人は約60%。
つまり、膝の中の軟骨がすり減っているから痛むということは
ある意味まやかしに近い。

 

膝 OA の方の場合、膝の中は軟骨がすり減って
ささくれだったようになっているわけですから、
電気をかけたり、ヒアルロン酸注射をしたからといって、
軟骨が再生することはありませんし、軟骨が元に戻ることはありません。

 

つまり、西洋医学の言い分でいけば(変形しているから痛いのだ)、
膝の中は治らないわけだから、痛みがなくなることはないのです。

 

解りますか?
現行医療が「膝が変形しているのが痛みの原因」といった以上、
膝の中は回復するはずもないので、湿布や電気、投薬で膝の痛みが減るはずもないのです。

 

しかし、現実には痛みは緩和してきている。
X-P の結果は何も変わらないのに。

 

結局、膝が痛くて整形に行き、
X-P をあてたら OA が見つかった、というだけです。
おそらく、膝がなんともないときに検査しても OA が見つかるはずです。

 

ここの矛盾に気づかなければ、
いつまでも「痛いのは膝が変形しているからだ」と思い込んで、
延々と必要のない湿布やヒアルロン酸注射を続けることでしょう。

※念のため書いておきますが、おぬま治療院では整形の治療を中止するような発言はしません。

 

仮に「膝の中が変形し、軟骨がぶつかるから痛い」だとしたら、
変形は治るはずもなく、軟骨のぶつかりを回避することも不可能です。
そうしたら、何もできることはないし、
例えば電気をかけて/鍼灸を受けて/マッサージを受けて……で
膝が楽になることはありえません。

 

日常診療ではこうした患者さんが多く来院されますが、
変形の度合いは一向に変わらないにもかかわらず、
関節の動きがよくなり、軽くなる患者さんが多いのも事実です。

 

OA 、それが本当に痛みの原因ですか?
矛盾があることを認識しましょう。

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