どこまで抗えるか

 

半年ぶりに S さんご来院。

 

実は半年前、知人に紹介されたということで
「都内の鍼灸師のところへ行ってきます」と報告を受けておりました。

 

元々は強い首肩のコリが主訴で、気が向くと来院されていたのですが、
いつしか目が開けにくいという症状を訴えるようになり、
眼瞼痙攣の診断を受けます。

 

眼科ではボトックス注射を受けていましたが、
焼け石に水なところがあり、遂に親戚をたよって
都内で中医学の鍼灸を行う治療院を紹介してもらいました。

 

 

 

中医学と聞けば、小沼の中では、
「システマチックで万能な鍼灸」というイメージがあります。

 

ですから、S さんもかなり改善されているだろうと思っていました。

 

ところが、現実はまったくの逆。
鍼灸で悪化したという意味ではなく、刺激が強すぎて離脱してしまったようです。

 

そのショックから体調を崩され、
半年ぶりにお会いした S さんはゲッソリと痩せてしまわれていました。

 

また、この半年の間に眼科からの紹介で神経内科へ。
そこでメージュ症候群と診断されます。

 

浅学なものですから、メージュ症候群という病名を初めて聞きましたが、
S さんから「主治医はジストニアの一種だと言ってました」と聞き、
その病態を一瞬で理解できました。

 

ジストニア……むむむ。

 

以前、数人のジストニア患者さんを担当させていただきましたが、
中枢系の不随意運動ですので、まったくお役に立てなかった記憶しかありません。

 

S さんとお話をし、
ジストニアについては、あくまでも補助療法ということで
相互理解を得ることができました。

 

少しでもお役に立てるよう、
ジストニアとメージュ症候群をもう一度学び直します。

当院は 香料で体調を崩す方を受け入れている鍼灸院 です。「香りが長続き」「本格消臭」などと謳う、柔軟剤や合成洗剤などの香料製品を日常的に使用している方で「全身無香料のご準備ができない方」はご予約・ご来院をご遠慮ください。また、新型コロナワクチンを接種できない方を保護する観点からワクチン接種済みの方もご遠慮いただいております。詳しくはこちらをご覧ください

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