受け手も勉強が必要かもしれません

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Facebook に鍼灸柔整新聞の情報が流れてきましたので

一応お知らせしておきます。

全文を読まれたい方はこちら( PDF )

 

この情報といいますか問題は、もう10年以上言われていることであり、

簡単に線引きできる問題ではないにしろ、

結局は無資格者が増え、事故(健康被害)も増えているという構図です。

 

はり師/きゅう師/あん摩マッサージ指圧師という免許を持っているから、

絶対に事故が起きていないかと言われれば、それは NO なわけです。

ただ、出来る限り事故が起こらないような知識を持っていることは確かです。

 

例えば、背中に鍼を打つ際は、

気胸を起こさないように「斜刺(しゃし)」といって斜めに鍼を打つ。

また、何 cm 下には肺があるという解剖学も頭に入れている。

 

こういう症状のときは鍼灸をしてはいけない、

この場所には鍼や灸をしてはいけない等、

事故を未然に防ぐための勉強をしている施術家も多いと思います。

 

さらに、免許を取得した後も学術の研鑽を積むことで

より安全な施術を受けていただけるよう、

定期的に勉強会に参加する先生もおられます(私も含めて 😛 )

 

 

それで、消費者庁のウェブサイトにも

法的な資格制度がない医業類似行為の手技による施術は慎重に( PDF )

というタイトルで注意喚起されています。

 

ですが、国民が普段から消費者庁のウェブサイトを見るはずもなく、

いかにもお役所仕事って感じですよね(汗)。

本気でなんとかしようという気概を感じない 🙁

 

PDF の最後に書かれていましたが、

結局は「情報を見極めて施術や施術者を慎重に選びましょう」。

これに尽きるのかもしれません。

 

この見極めが非常に難しいわけですが、

そもそも治療業界に免許制度があること自体、知らない人も多いです。

(全部、整体師だと思ってる)

 

ですので、ネットで免許あるなしを確認することなく、

ささっとページを見て、出かけてしまうのだと思います。

あとはエキテンとかの口コミサイトね。

 

実際に被害に遭っている方もいるわけですから、

「(免許を持っていないなんて)知らなかった」じゃ済まされないわけです。

 

こういう場合、どうしても被害に遭った方が強者になってしまいますが、

私的には事前にしっかり調べなかった受け手も悪いと思うのです。

つまり、自己責任ですよね。

 

大切な自分の身体を見ず知らずの施術者に預けるわけです。

当院のウェブサイトにも書いていますが、

私だったらしっかり調べて納得した上で予約して出かけます。

わかんないから行っちゃえ! なんて思えません。

 

ですので、こういう事故を減らすには

施術側の勉強不足を解消することはもちろんのこと、

受療側も施術者の免許に関する知識を持つことが大切だと思います。

 

専門的な勉強はしていないけど整体師になりました! という人と

3年間(もしくは4年間)しっかり勉強して国家資格を取得しました! という人。

どちらに大切な身体を預けることができますか?

 

なお、上述しましたが、

免許を持っているからと言って事故が起きないわけではなく、

気胸を起こしてしまった鍼灸師もいます。

肋骨を不全骨折させてしまったあん摩マッサージ指圧師もいます。

わいせつ行為で逮捕された鍼灸師もいます 😐

 

逆に無免許の施術者でも、

素晴らしい技術と知識をお持ちの方もたくさんおられます。

 

しかしながら、他人の身体に施術して技術料をいただくわけですから、

免許を取得してから仕事をするという、最低限のルールは守って欲しいと思います。

技術や知識のありなし以前の問題として。

 

なまじ「整体師」という言葉が市民権を得てしまったことで、

無免許施術者が世に出回るようになったわけですから、

ちゃんと免許を持たないと仕事できないとしておけば今のような問題にはならなかったかと。

まあ、後出しジャンケンですけど。

 

ただ、やはりルールですよね。

髪を切るのが上手だから無免許美容師、

車の運転が上手だから無免許タクシー運転手、

手術が上手だから無免許医師(ブラックジャック)……これはないか(汗)

 

なんでも無免許で許されると思ったら大間違いですので。

 

あなたの大切なお身体です。

事前にしっかり調べて、納得してからお出かけください。

当院は 香料で体調を崩す方を受け入れている鍼灸院 です。「香りが長続き」「本格消臭」などと謳う、柔軟剤や合成洗剤などの香料製品を日常的に使用している方で「全身無香料のご準備ができない方」はご予約・ご来院をご遠慮ください。また、新型コロナワクチンを接種できない方を保護する観点からワクチン接種済みの方もご遠慮いただいております。詳しくはこちらをご覧ください

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