日曜日は所属する福島県鍼灸師会の定時会員総会でした。
2月初旬から総務部長として、ずっと作業してきた集大成を迎えます(大げさ)。
会場は郡山市駅前にあるビッグアイの大会議室です。
新コロの影響もあり、郡山市が各施設の収容率を大幅に下げていることで、大会議室を2部屋借りて広々と使わざるを得ません。
午前中は定時会員総会を行い、午後は春季学術講習会を開催しました。
スムーズな報告と審議が行われ、出席者からの厳しい質問もなく無事に終了。
ホッとしました。
午後は春季学術講習会です。
会津医療センターからお二人の鍼灸師をお招きして、卒後研修のこと、鍼灸のエビデンスのことについてご講演いただきました。
小沼も含めてほとんどの鍼灸師は養成施設(専門学校 or 大学)を卒業すると、そのまま臨床に入っていきます。開業権も与えられていますから、無謀にも開業してしまう人もいるでしょう。
ところが、医師の場合は大学を卒業し医師免許を取得したあと、2年間の初期臨床研修が義務付けられています。おそらく2年間というのは最低期間(最短期間)かと思われますが、6年間勉強してきてさらに2年間も研修を続けると。概ね、初期臨床研修を終えてもその後3年間はいわゆる「研修医」扱いとのことです。そうなると、免許取得から5年間は卒後研修という位置づけなんでしょう。
ですから、鍼灸に理解のある医師に言わせると『なぜ鍼灸師には卒後研修がないのか?』と不思議がるそうです。
もちろん、新卒の鍼灸師も免許を取得してから一度も勉強しないまま鍼灸師人生を終える人は皆無かと思いますが、やはり公的な機関でしっかり研修を行うのとでは大きな差があります。
鍼灸師が勉強すると言っても、スキル系の本を買って読んだり、自分が興味のある分野のセミナーに参加するのが関の山。まぁ、勉強しないまま現状維持を貫こうとする鍼灸師よりはマシですけれど(^_^;) 中には独学で自分の治療法を開発する方もいますが、それは全体の中のほんのひとつまみでしょう。
ということで、会津医療センターには鍼灸師の卒後研修というシステムがあり、すでに多くの鍼灸師を輩出しております。最新の現代医学を現役の医師や看護師、その他のコメディカルに教わりながら(叱咤されながら?)鍼灸師としても活躍していく。
とっても大変かと思いますが、そこを乗り越えていった先にはワンランク上の鍼灸師が約束されているのかもしれませんね。
しかし、だからといって地域医療を最前線で担っている開業鍼灸師が下であるとも思いません。環境やシステムが整った公立大学病院で研修することは価値があると思いますが、そこは棲み分けといいますか、適材適所といいますか。
個人的には環境があまりにも違いすぎて優劣はつけられないと考えています。研修はあくまでも研修。「鍼灸院の経営」とは完全に切り離された世界です。同じ鍼灸師であっても経営者兼鍼灸師と研修鍼灸師を比べることは、立場があまりにも乖離しています。
卒後研修で現行医療のイロハを吸収しながら頑張っている先生方も開業している鍼灸師も、それぞれに立場が異なりますが、目の前の患者さんに対して最良の施術・サービスを提供できれば……という想いは同じなはず。
改めて、また頑張っていきますのでね(*^^*)
***
総会が終わり、連休前のいつもより忙しい予約状況の中、合間をぬって総会議事録、理事会議事録、その他の発送物の準備をこなしていたら、ブログを書く時間がなくなりました。
今週は更新がいつもよりスローペースになります。よろしくお願いいたしますm(_ _)m