先日、患者さんに「磐梯山が真っ白になってますね」と話をしたら『先生、あれ2回目よw』と言われた小沼です。
初冠雪を見逃していたようですが、一体いつだったのでしょうか? てっきり2回目が初冠雪だとばかり。お恥ずかしい。
今朝もかなり冷え込みまして、長男🐈の散歩は手袋をしていても指先が痛くなるほどでした。冬はもう目の前まで来てます。今年も雪が多いという予報が出ていますが、こればかりは外れてほしいと心から願ってしまいます(笑)
さて、過日のことですが「髪の毛から香る」という、気づきにくいケース2件に立て続けに遭遇しましたのでご報告。
どちらもよくありそうで、でもレアケースな感じです。特に日頃から純石けんやマグちゃん、重曹などで洗濯をされていらっしゃる、いわゆる無香料生活もしくはそれに近い方は意外な落とし穴だったりすることでしょう。注意喚起の意味を込めて書きます。
なお、先に書いておきますが、当該者に文句を言いたいとか、そういった意味はありません。極々シンプルにレポート&それについての感想のつもりで書きます。
ケース1:寝癖直しウォーター
普段とは異なり、珍しく香ってました。
来院時に速攻で分かったのですが、お越しになってすぐ指摘するのも申し訳ないので施術が終わってからお伝えしました(洗濯洗剤を替えてくださるなど、ご協力いただいている手前、本当はもう言いたくないんです)。
朝バタバタしていて、いつもの流れで寝癖直しウォーターをシュッシュッとして出発してしまったみたいです。こちらの患者さんはご自身から発する香りを理解して来院されていた様子。
寝癖直しウォーターね……盲点でしたね。新たな気付きをいただけてありがたかったです。
ただ、こちらの患者さんがお帰りになったあと、換気をしても数時間はニオイが除去できませんでした。手指への移香は夜まで取れませんでした。それを鑑みるに、今や寝癖直しウォーターの香料でさえマイクロカプセルが使われているのかもしれません。
っていうか、寝癖直しウォーターに香料いります? って話なんですよね。寝癖直すだけなんだから無香料で全然オーケーだと思います。
無香料の寝癖直しウォーターはあります。ただ、リアル店舗で購入可能かというと難しいかもしれません。
ケース2:ヘアトニック
いつも「うっかりミス」をする患者さん。この日も来院時にすぐ分かる、美容院系の空気が重くなるクリーミーな香料をまとっていました。
今回もうっかりミスかと、すぐに指摘しましたが『はぁ?(やや半ギレ)』って感じ。あれ、小沼の嗅覚がおかしくなったのかな。
お互い冷静にお話をするも患者さんは『全身無香料ですけど!』って、やっぱり少し憤慨されている様子。そりゃ、自分に冤罪がかけられているのであれば全力で否定しますものね。
本当に稀ですが、小沼の嗅覚も誤作動を起こすときがあります。誰もいないし、窓も開けていないのに急にタバコのニオイを感じたり。原因は不明です。
なので、今回は小沼に非があると認め、来院すぐに不躾に指摘したことも謝罪して施術開始……なんですが、やっぱり美容院系のクリーミーなニオイがずっとしています。患者さんには失礼を承知で何箇所か嗅がせていただいたところ、その出所は間違いなく頭部。
それをお伝えしたところ『もしかして昨晩つかった頭皮マッサージ(ヘアトニック)かも』となりまして、結局はそれが原因であり、小沼の嗅覚のエラーではなく、むしろきちんと機能して察知していたことを証明しました。
お風呂は無香料のシャンプー、ボディソープ、洗濯は洗たくマグちゃんという環境の患者さんですし、前夜から自信を持って準備をしているだけあって、ヘアトニックは完全に失念していた格好です。だからこそ、指摘されても冤罪だと反応してしまったみたいです。
それで、こちらの患者さん、長年観察させていただいていますが、実はかなり香料好きなんですよね。
たとえば日焼け止め、ハンドクリームなんかは香料入りを基本的に使っていて、施術前は無香料のものに替えるという感じ。それ故、日焼け止めもハンドクリームも今回同様ミスりまして、プンプンのまま来院したこともあります。
無香料のヘアトニックもあります。こちらもリアル店舗で取り扱いがあるかは微妙ですけど。ちなみに LUCIDO(ルシード)のヘアトニックが下画像では 3,000円になっていますけど、希望小売価格は 1,100円です。転売ヤー価格ですね(笑)
何度もこのブログで書いていますが、香料を日常的にお使いの方って自分が発する香りに気づきにくいんですよね。特に髪の毛は本当に気づきにくい。次点でくつ下。
そして、それを察知した小沼もまた指摘しにくいんです。理由は上述のとおりで、ここまでご協力いただいているからこそ重箱の隅をつつくような指摘はしにくい。だからこそスルーする日もあります。何度か続いたらさすがに指摘しますけども(初診で全然できていない方には速攻で指摘しますけどね)。
ですので、今回のようなケースに遭遇しないためには 日常的に使っている製品をすべて無香料に替えるしかない と思っています。ただ、そうするにはハードルがいくつもありますし、患者さんの普段使いのアイテムまで口出しできませんからね……(柔軟剤や合成洗剤は別)。
基本的に患者さんに気をつけていただくしかないというのがド正論なところでしょうか。
しかし、そんなに香料って必要ですかね~。無香料くらしが長くなった小沼からすると害悪にしかなりませんけどね。あ、香料が好きな方をディスる意味ではないです。
人工的に作られた香料は気づいている・いないに関わらず吸入しているわけで、それは肺の中に残留しますし、食品添加物と同様に排出されにくいですから。身体や健康という概念から考えたら避けるべき物質であることは明白です。
小沼は自身が香料苦手でそういった類のものは使っていなくても CS を発症しましたから。逆に考えれば苦手だからこそ発症したのかもしれませんけど。つまり香料好きの方は身体が拒否していないわけだから発症はしにくい?
しかしながら、CS は誰の身にも起こり得る可能性があります。たかが香料、されど香料です。もちろん、いい香りはリラックス効果をもたらすことも経験しています。しかし、自然界に存在しない人工的に作られた香料はおそらく身体に悪い影響を与えるでしょう。
今は大丈夫でも、その先のことは誰にも分かりません。無香料生活、見直してみませんか?