今日からゴールデンウィークの連休に入ったという方もいるのでしょうか。
当院は5月4日~7日までお休みをいただきまして、3日(土曜日)は終日診療します。
3日の診療にご興味もってくださっている患者さんもおられましてありがたい限りです。
可能でしたら、ぜひお越しいただければと思います。
気づけば桜もあっという間に葉桜になり、スギ花粉症も終わった感じですね。
今年はかなりラクに過ごせまして、症状が出た日もありましたが短時間でしたし、総日数でいえば1週間なかったくらいでした。
症状は少しの目のかゆみと鼻水、くしゃみ。それが短時間、累計で7日未満で済んだのですから、身体がかなり良い方向へ変わってきたと考えてよいと思います。
今後もきれいな栄養を取り、排毒を促し、快食・快眠・快便を心がけていきます。
【医師 うつみ さとる/内海聡】根本療法の考え方~Q5.化学物質過敏症の治療法は?~
— 内海 聡 (@touyoui) April 5, 2025
さて、1ヶ月前くらいに流れてきた、うつみんの化学物質過敏症( CS )に対する動画。
※音量やや大きめなので再生するときはご注意ください
至極、まっとうなことを言っていると思うのですが、動画にもあるとおり、この界隈は被害者意識の塊みたいな人が多いので『キチガイ医師が CS のことを精神病と言っている』と誤った理解をしてバッシングしてそう。
7年前、柔軟剤と合成洗剤の香料が本当にダメになり、自分では軽度の CS を発症したと思っていました(今は人工香料アレルギーだと思っています)。
それから少しでも回復させていこうと考えた時、最初に始めたのが香料を避けること、次いで食事療法でした。その次に代謝を良くするために生活習慣を変えることでした。
食事療法なんていかにもな単語を使っていますが、要は不自然なものをできるだけ取らない。これだけ。
たくさんの食品に混入されている添加物から始まり、精製品、農薬、小麦なども徐々に摂取しないよう心がけ、次いで代謝を良くするために身体を温め、流れるようにする生活に切り替えていきました。
そうやって7年が経ち、ずいぶん回復してきたと思います。ガス室のような電車・バスにノーマスクで乗っても体調を崩すこともなくなりました(もちろんダメな日もありますよ)。残念ながら嗅覚過敏だけは残っちゃってますけど。
それで、うつみんの動画を観る少し前、冬が終わるころから実践していることがあります。
それが「気にしない」という考え方というか、心持ちというか、そういうもの。
上述したとおり、嗅覚過敏は変化がないため、柔軟剤に代表される人工香料には敏感です。今日はあっちからレノア臭、こっちからランドリン臭、そっちからはアリエール臭、みたいな毎日です。
ですが、今までは香料を感知した途端に反応し、「くさっ! すぐ退避!」みたいな思考&行動をしていたのですが、最近は「気にしない」と念じて、そのまま過ごすようにしています。
語弊のないように書きますが、もちろんクサイですし、できればそこから離れたいですよ。でも、そうしないのは、もしかしたら ”感じにくくなれるかも(鈍感になれるかも)” という淡い期待感があるからです。
結局のところ、人工香料をどう感じるのかは脳次第なんですよね。
というのは、皆さんひどい鼻風邪をひいて鼻閉状態になったこと、一度はあると思います。で、鼻閉状態のときにフローラル臭が漂っていたとして、それを感知できますか(できたことありますか)?
隣に服薬した人がいるだけでダウンするような重度の CS の方は除き、香料で頭痛・吐き気・手足のしびれくらいの症状でおさまっている方は、おそらく鼻閉状態でフローラル臭を感じ取れないはずです。
感じ取れないものに「くさっ!」という感情は起こりません。さらに言えば頭痛や吐き気などの症状も起きません。さらにさらに言えば、鼻閉状態で口呼吸しても症状は起きません。
つまり、脳がどう感じ取るかによって症状の発現・増悪に影響するということです。
そして、症状は感情とセットで記憶されるという性質があります。
例えば、痛み。
痛んでいるときにイライラしたり、不安になったりすることで「イライラ + 痛み」「不安 + 痛み」として脳に記憶されます。記憶されたあと、痛みがない状態のときでもイライラしたり、不安を感じると痛みが出現することがあります。
※些細なイライラや不安では引き出されません
治療家という職業柄、強い不安を抱えた途端に落ち着いていた痛みが復活した症例や逆に感情を落ち着かせたことで痛みが消えた症例はいくつも経験しています。
で、個人的な経験ですが、セットで記憶されたことにより香料アレルギーの症状が突然出現、もしくは再燃したこともあります。
もう少し具体的に言うと、人工香料を感知して「くさっ!」となり、症状が出始めると脳はおそらくその香料と感情と症状をセットで記憶します。香害メーカーが作る香害製品はめちゃくちゃたくさんありますから、それぞれの香料を嗅ぐたびに「くさっ!」と感じつつ症状が出れば、脳はせっせと記憶していきます。
それで、話を「気にしない」に戻します。
今まで香料を感知したときに「くさっ!」と瞬時に反応していたものを、とりあえず「気にしない」と念じたり、唱えたりすることに置き換えます。
”気にしない” は感情ではありませんが、いま感じ取っている人工香料が自分にとって害はないと脳に思わせること、記憶させることは不可能ではないのかなと思っています。
小沼はまだまだ修行が足りないので、外を移動中、ふいに感じ取る柔軟剤臭に一瞬「くさっ!」と反応しちゃうんですが、その後すぐに「気にしない」と繰り返しています。
まぁ、正直これがどの程度の影響力を示すのかは解りません。まったく意味がないのかもしれません。
でも、常に香料にアンテナを張り巡らし、感知した途端に「くさっ!」と反応するのは脳にとっても良くないことなのではないかなと思うようになっています。
柔軟剤や合成洗剤、その他の香料製品を購入・使用する人が減らない中で、その人たちを変えていくことは無理があります。よく言うじゃないですか、他人は変えられない(変わらない)、変えられるのは自分だけって。
「自分を変えること」を選択したとき、柔軟剤や合成洗剤を使っている人に負けたという感情はありませんが、もしそう思ってしまうのであればそれはエゴが強すぎるのかもしれません。
確かに柔軟剤や合成洗剤は害しかない。これは間違いありません。だから、そのことを伝えることは大切ですし、止めてはいけないこと。
でも、それを伝えたあと、使い続ける or 生分解性に優れた人体にも環境にもよい製品に変える はその人たちが決めること。だから限界があるし、それをさらに変えさせようとするとウザがられたり、敬遠されたり、嫌われてしまう(まぁ、嫌われるのは全然無問題ですけど笑)。
となれば、自分を変えることのほうが労力も少なくていいと思うわけです。
それが冒頭の動画でうつみんが言っていたような食事療法であり、栄養療法であり、カルマ的なものであり。
今回、小沼が実践しているものはその一部みたいなもの。上述しましたが、それに意味があるのか、効果があるのかは今のところ解りません(笑) ただ、なんとなくですが、最近は外の空気のフローラル臭が解りにくくなっていることは確かです。鼻は詰まってませんよ。
もし効果があるのであれば継続してみて、苦労させられたフローラル臭を最終的には ”ただの香り” まで持っていけたらいいなと思っています。
なお、もし ”ただの香り” まで持っていけたとしても、人工香料ジャンキーたちが当院の敷居をまたぐことは許可しません。これとそれとは別問題ですから。
また、「気にしない」を実践してみようと思う稀有な方がおられましたら、自身の体調と相談して行ってください。小沼のように回復してきている方ならいいですが、絶賛不調中の場合は香料を感知した時点で悪化するおそれがありますので。
それとわざわざ香料を嗅ぎに行く必要もありません。外に出た時、漂うフローラル臭で十分です。決してご無理なさらず!
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