肌がクサイ

昨日は小中学校の入学式と始業式でした。

一応、4月1日からはマスクも黙食も必要ない(条件あり)とのことで、登校する在校生は素顔の児童も多く見受けられましたが、手にはマスク持ってましたね。親が持たせるのか、児童が率先して持っていくのかは分かりませんが、この3年間の教育の賜と理解しています。

大人ですら個人の判断でも外せないものを子どもが自分の意思で外せるわけもなく、これまで校内で鼻出しマスクでも教員が叱咤してきた経緯がありますから、今度はマスク着用の児童に叱咤するくらいじゃないと外せないと思いますね。

学校だけじゃないですけど、ほんと大変な世の中です。

 

さて、先日お越しになった患者さん。

いつも当院が掲げるノーフレグランスを軽々とへし折ってくる方なんですが、今回はメールでご予約があったことで「くれぐれも【無香料】でご来院ください」と伝えたこともあり、ニオイはかなり抑えられていました。

わざわざ新品のカットソーを着用して来られたのは問診の時点で分かりました。コストを掛けさせてしまって申し訳ない気持ちになるとともにご協力いただけたことに感謝。

患者さんも『新品ですからね!』と、ちょっとドヤ顔でしたけど、いや、それは当院にとっては当たり前のことなので……(常に新品の衣類で来て欲しいという意味ではありません。無香料の状態で普段使いの衣類で全然無問題なのです)

 

それで、問診時に主訴部位を確認したりしていたのですが、患者さんは短パンで来ていたんですね。

肌が露出している下肢からとんでもないフローラル臭が発生していて、怯む小沼。嫌でしたけど、保たないと思ってマスク着用させてもらいました。ちなみに久々に着用した使い捨てマスクはガバガバであり、感染症や花粉症を防げないことがよく分かりました。

以前も書いたと思いますが、柔軟剤や合成洗剤を使っている方って肌が強烈にクサイんですよね。本人は気づいていないと思いますが、皮膚から香料が滲み出ている感覚。おそらく、人工香料が毛穴や肌組織から体内に入っていると思われます。

この状態で入浴剤を使ったり、香り付きのボディーソープを使ったり、アフターバストリートメントを使ったりしているわけです。香料におぼれているような状況です。身体が本当に可哀想だと思います。解毒も追いつかないんじゃないかな。

柔軟剤や合成洗剤の使用を止めた方も、しばらくは皮膚から人工香料臭が出ます。消毒するとモワッとニオイが立ち上がるんです。これも過去の診療時に経験済みです。

こんな状態が続いたら、いつか CS を発症するんじゃないかと心配になりますね。まぁ、発症してみて愚かさを嘆くといいのかもしれませんが。

 

 

先日、5省庁が香害に対してようやく動き出しました。

これまでこれらの省庁には香害被害者が説明会を開くなどして訴求してきましたが『因果関係がハッキリしない』という理由で有耶無耶になっていました。

今回、このような周知ポスターが作られたことは意義があると思うのですが、実際に香害で困っている方々は口を揃えて『文言が甘すぎる!』と非難轟々。

これだけ CS 患者や香害被害者が増えているにもかかわらず「困っている人がいるかも?」はちょっとね。いや、何年前の表現だよって話。これが5年前に作られたポスターなら分かりますよ。「困っているかも?」じゃなくて「苦しんでいる」んです。

各省庁と洗剤メーカーが利権でズブズブなのは承知していますが、それにしても香害被害者側に寄り添う気持ちなどまったくないことがこのポスターから受けて取れます。この期に及んで香料使用者に寄り添っている内容にガッカリしますね。

 

ゼロか100かになっちゃいますが、柔軟剤も合成洗剤も「少量なら大丈夫」なんてことはないんです。つまり、使用を続けるのか、止めるのかの二択しかないってこと。ところが、今回のポスターを見る限り、これで使用をやめようと思う人は限りなくゼロに近いのではないかと。『あー、そうなんだー。そういう人がいるんだ。でも私はこの香りが大好きだから止められないな♪』で終わるのは目に見えてる。

テレビ番組と一緒でスポンサー(今回の件ではメーカー)の意向に沿って作成されたポスターだということがハッキリ分かります。もっと柔軟剤や合成洗剤などの人工香料の害を訴えないと誰もやめようとはしないでしょう。

ポスターを作って啓蒙しようとするならば、それと同時にメーカーに指導していかないといけないんですよ。タバコですら『望まない受動喫煙が生じないよう、屋外や家庭でも周囲の状況に配慮することが、健康増進法上、義務付けられています』と書かれていますよ。

香害は受動喫煙と一緒です。使用者本人の鼻がバカになっていて気づいていなくても、望んでもいない香りを強制的に嗅がされているこの状況がいけないと思うのです。また、柔軟剤や合成洗剤の良くないところは強制的に嗅がされるだけでなく、ただそこにいるだけで「香料が付着して取れない」ということも挙げられます。

個人的にはまだタバコの方がマシですよ。時間が経てばニオイが消えますしね。でも、柔軟剤などはいつまで経っても消えない。そういう意味不明な技術を発明し、人体と環境を汚しているから問題だと言っているんです。

 

新品の服を来てくれても無臭になれない異常さ。しかも本人は気づいていない。

やっぱり柔軟剤と合成洗剤、そして P K L といった洗剤メーカーはこの世から消えるべきと思うことは極論ではないでしょう。

日用品に蝕まれつつある、あなたの身体。大手メーカーだから安心安全なんて CS を発症しても言えますか?

 

当院は 香料で体調を崩す方を受け入れている鍼灸院 です。「香りが長続き」「本格消臭」などと謳う、柔軟剤や合成洗剤などの香料製品を日常的に使用している方で「全身無香料のご準備ができない方」はご予約・ご来院をご遠慮ください。また、新型コロナワクチンを接種できない方を保護する観点からワクチン接種済みの方もご遠慮いただいております。詳しくはこちらをご覧ください

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