成分表示の闇

日々雑感

本日は満員御礼。たくさんの患者さんにご来院いただきありがとうございました。

当日にも関わらずご連絡くださった既存患者さん、無香料とおっしゃる新患さん、お受けすることができず申し訳ありませんでした。

朝も夕方も診療時間外まで拡大して対応したのですが、小沼のパフォーマンスが低下した結果、ご満足いただけないのは一番避けなくてはいけないことですので、申し訳ありませんがお断りさせていただきました。次回(があれば)余裕を持ってご連絡ください。

今日は城西小学校で運動会があったみたいですね。なんとか天気がもって良かったです。

コロナ騒動が一応終わったあとの運動会。どんな感じだったんでしょうね。

まぁ、マスクをばっちりして応援する姿が目に浮かびますけど。2m以上の長いバトンでリレーとかやってた学校も過去ありましたけど、当時も今も馬鹿らしくて笑ってしまいます(笑)

 

 

さて、今日は食品添加物の裏側を見てみましょうか。

上に貼った動画は食品添加物評論家の安部司氏が解説されています。デフォルトの音量が大きめなので再生時は注意してください。

 

まぁ、動画のとおりなんですけど、冒頭の『甘くて、酸っぱくて、いい色で、いい匂いがあると、みんなジュースって言いますから』にはタジタジ。

主原料(主成分)の「ぶどう糖果糖液糖」はコーンスターチから出来ていますが、原料となるトウモロコシがほぼ GMO 。砂糖はコスト的に高いからという理由は分からんでもないですが、その代わりに GMO のぶどう糖果糖液糖を使う時点で考えなくてはいけません。

ぶどう糖果糖液糖が入った液体は甘すぎるのでクエン酸で酸味をプラスして飲みやすくします。さらにアスコルビン酸(合成ビタミン C )を入れるので『レモン50個分のビタミン C が配合』と謳えちゃうわけです。こんなものに本物のレモン50個分のビタミン C を入れてたら赤字で倒産しちゃうよね。

酸味が入って飲みやすくなった液体に色をつけます。ほとんどは合成着色料ですが、飲み物によってはコチニール色素もあります。以前書いた虫から取れる色素ですね。○○号という色素は石油系ですので身体に入れば基本的に排出されません。

そして、香料を入れます。

香料については『どんな香り(匂い)でも組み合わせ次第で作れる』と言われています。肉や魚の焦げの香りまで香料で作れるとか。そして、柔軟剤と同様に「どんな香料をどのくらい組み合わせたのか」は表記する必要がないため、成分表示には「香料」の文言だけで OK なんです。

香料がアレルゲンになることを踏まえ、ヨーロッパではかなり厳しい規制がされていますし、使用できる香料の種類も少ない。ですが、日本ではほぼ無規制に等しい扱いになっており、柔軟剤だけでなく、様々な食品に含まれる香料で体調に異変を生じる可能性もありますよね。

最後に保存料である安息香酸ナトリウムを入れればおいしい清涼飲料水の出来上がりです。はは、化学物質の塊ですね。

ペットボトル 500ml の清涼飲料水に含まれるぶどう糖果糖液糖を砂糖に換算すると 100g となります。計量カップ半分の量の砂糖……。これを飲みながらスイーツなんて食べたらもう大変なことになりますよね。皆さん、普通にやってることですけど。

 

動画の最後の方ではお弁当の添加物について解説されていましたが、『保存料が使える食品は国ががんじがらめにしている(厳しく規制している)』と言ってました。

東京都福祉保健局の保存料のページ を見ると、保存料の種類と使用対象食品が記載されています。「など」という曖昧な記載もありますが、使える食品は数える程度。そうなるとお弁当や惣菜類はほとんど保存料が使えないってことになります。

ただ、そうなるとスーパーやコンビニで売られている弁当や惣菜は事実上、販売できないことになりますよね。そこで「添加物を数種類、混ぜ合わせて保存料と同等の効果を出す」ことを考えるわけです。

それが「 pH 調整剤」と呼ばれるもの。基本的には忌避すべき添加物の上位に君臨しているものですが、惣菜系の加工食品には必ず入ってます。

 

で、ここで表示のマジック登場です。

保存効果のある pH 調整剤を使っているけれど、保存料は使っていないので販売するときには『当店では保存料は一切使っていません』と声高に謳えるわけです。

数年前にセブンイレブンが保存料を使用していませんと CM していました。それだけ聞くとなんだか身体に優しそうなイメージを抱きますけど、実際には pH 調整剤を使っているというオチ。

保存料を使っていないというのは嘘ではないんですね。でも、結局は同等の効果のある添加物を使っているのだから詐欺に近いです。

この近辺にもヨー○ベニマ○というセブンイレブン系のローカルスーパーがありますが、そこでも『惣菜には保存料は使っていません』と詐欺みたいなキャンペーンを繰り広げています。ほとんどの客は保存料使っていないから安心ねってなります。アホです。

また、このスーパーは『化学調味料も無添加です』と謳っていますが、これも MSG の代わりに「アミノ酸」を添加しているってだけなので、ほぼ詐欺です。

日本はこういうズルいことをして少しでも売上を伸ばそうとします。客の身体のことなんて考えてませんからね。常に売上至上主義ですから。

 

成分表示の闇でいえば、以前にエントリーした無香料に見えてしまうシャンプー もその一例です。

「人工香料無添加」と表記しつつ、天然の香料は入っているというアレです。天然の香料と言ったって、ほんの数滴入ってればそのように表記できますから、やはり詐欺に近い商品です。

 

人間は与えられた情報に対して都合よく解釈するように出来ています。

すべてを疑えとまでは言いませんが、少なくとも購入者にさもメリットがあるような表記、前面に押し出してくるような表記は疑ってかかった方が無難です。

上述したスーパーの惣菜も騙されている方、多いと思うんだよなぁ。からくりを識っているか識らないか、それだけなんですけど、やはり知識や情報を得ることで自分と家族を守りましょう。

どこか出かける度にお子さんに清涼飲料水を買い与えている親御さんが多いけど、購入しないか、別の商品を探すことをオススメします。今日の運動会でもたくさん買って飲んだ(飲ませた)んじゃないかな。

買い物は応援ですから。自分やお子さんの身体のことなんか眼中にないメーカーにお金を落とすことって虚しくないですか?

 

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