7月1日より「健康増進法の一部を改正する法律」が施行されました。
これにより医療機関やその養成校が敷地内禁煙となりました。
来年4月からは一般企業でも施行され、受動喫煙の防止策がより拡充していきます。
ということで、当院にお越しになる患者さんにおかれましても 駐車スペースに入ってからの喫煙は不可となります。
非喫煙家からすると空気がキレイになって嬉しいですが、愛煙家にとっては肩身が狭くなっていきます。
喫煙者を駆逐せよ! は行き過ぎだと思いますので、この辺りのバランスをどうすべきかが課題ですね。
タバコの害について書くとキリがありませんが、喫煙する側からの問題のひとつとして、現在のタバコには添加物がたくさん含まれています。これは紙巻きにせよ電子タバコにせよ同じです。
純粋にタバコの葉だけではなく、香料、結合剤、保湿剤、保存料、乳化剤などが配合されています ( JT たばこ添加物リスト)。
また添加物リストには掲載されていませんが、別名「中毒促進剤」として「砂糖」も含まれています。
ニコチンが主たる依存の原因ではありますが、添加された砂糖も非常に強い依存性があります。
興味がある方は砂糖の中毒性については検索してみてください。
そして、非喫煙者側の問題のひとつとして、呼気からの有害物質。
喫煙後、30分は呼気から有害物質が出続けていることが判明しています。つまり、肺から有害物質が逆流しているということ。
小さなお子さんがいる家庭でベランダでタバコを吸ってる親がいますが、吸った後に家に入ってきて抱っこしたり、しゃべったり……もう最悪です。
石川県にある大学は喫煙後45分は敷地内への立ち入りを禁止しています (ニコニコニュース)。
喫煙の害に関しては三次喫煙もあり、またタバコがんビジネスの闇も深いです。
ただ、タバコが販売禁止になることはないと思います。葉たばこ農家さんなど、すでにそれで生計を立てている方がおりますので。
そのような中で今回のような法律が施行されることが素晴らしいことだと思うのです。
冒頭でも書きましたが、喫煙者を排除する世の中ではなく、うまくバランスのとれた世の中になることを望みます。
とは言え、禁煙の場所で喫煙する/煙・ニオイが苦手な方への配慮がない/ポイ捨てなど、愛煙家のマナー低下も叫ばれて久しいです。嗜好品とは呼べない域にも来ていると思います。
喫煙者は世界的にどんどん肩身が狭くなっています。やはり止めるしかないかもしれませんね。
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