先日、信号待ちをしていたら真横に理容店がありまして。
入口横の看板に気になる文言があったので思わず撮影。(許可を取っておりませんので問題ありましたら削除します)
プチエステに引き続きボディーマッサージ(首・腕・肩・背中・腰)を取り入れました。”セミプロ資格取得”
理美容業界だからエステ系を取り入れるのは構わないとして、法律的にマッサージという言葉を使うこと、施術を行うことはアウトでしょ。あん摩マッサージ指圧師の国家資格を持っているなら別ですが、おそらく国家資格は持っていないでしょうし。
だから、「セミプロ資格取得」って文言を使っているのですよね(汗)…。
そもそもセミプロという名称の資格があるわけもなく、これは完全にアウトですね。
ちなみにセミプロという言葉を調べると「アマチュアでありながら、半分は職業化していること。」とか「アマチュアだが、プロと同等以上の実力を備えた人。または他の職業と兼ねてそれを職業としている人。」と出てきます。
個人的に「プロと同等以上の実力を備えた人」という解説はおかしいと思います。プロと「同等以上の実力がある」ならばそれはセミプロじゃなくてプロでしょ?
これならまだ”整体師資格取得”の方がいいと思うけどなあ。(整体師も資格であって免許ではありませんけどね)
マッサージという文言を出して営業をしている以上、単に揉んでほぐすという技術だけではなく、解剖学や生理学といった医学的な知識が最低限必須です。その辺の雑誌やテレビで言われているような底の浅い知識では来店するお客さんが危険ですよね。
揉みほぐすという行為はド素人が片手間で習得できるようなものじゃありません。セミプロというもっともらしい文言を付けていますが無責任にも程があります。もし施術中に自分の行為が原因で具合が悪くなったりしたらどうするつもりなんでしょうか? プロじゃないんで許してください、でしょうか?
誰にでもできそうなことだけど免許制度にしているのには理由があります。
例えば、調理師や第二種運転免許。
誰でも調理できるし、運転免許証を持っていれば誰でも車を運転できるわけです。でも、そこには厳格な試験をクリアした人だけに与えられる免許が存在しています。
第一種運転免許しか持っていない人がタクシーと同等の営業をしていたらおかしいですよね。違法ですよね。マッサージも同じです。ちょっと揉めるからといってそれが営業していい理由にはなりません。
先の理容店だって、もし隣の人が理美容師の免許を持っていないのに、手先が器用だからといって”セミプロ”と称して理容業を始めたらどう思うのでしょうか。
長くなってしまい、収拾つかなくなってしまいますのでここで締めますが、法律を知らないのに安易にマッサージという言葉や施術をしてほしくないと思います。
あん摩マッサージ指圧という行為は無免許のちょっと上手な人が営業に取り入れられるような簡単なものではありません。
(無免許なのに)施術する人が減るといいですね。そして、堂々と営業したいなら専門学校に3年通って、その後の国家試験をクリアし、免許を取得して欲しいですね。
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