magnifying-glass-1607160_640-min歩くと左足の甲が痛む T さん。

整形外科を受診し、診察の結果は異常なし。強いて言えば「扁平足」と「足底(足裏のことです)に骨が飛び出している」ことを挙げられたそう。T さんはそのどちらか(もしくは両方)が足の甲の痛みの原因ではないかと考えておられるようでした。

確かに足を観察すると、扁平足および第一楔状骨が足底に飛び出しているのが認められます。しかし、それは左足だけではなく右足にも認められます。

単純に考えれば右足にも同様の状態が認められるのなら、右足の甲にも歩くと痛みがあるはずなのです。でも、それはない。そうなると左足のこうした状況が原因になっているとは考えにくいのです。

それを踏まえてバランス調整を行いました。鍼で15分ほどの調整(切皮程度の超弱刺激)。調整終了後、治療室の中を歩いていただきましたが足の甲の痛みは消失しておりました。加えて歩くのがラクに。また、一緒に感じていた腰の動作時痛も解消。さらにあまり意識していなかった肩のこりもゆるみ、全身状態がよくなったようでした。

 

現行医療では目に見えるもの、科学的に証明できるもの、そうしたものが絶対善(とまではいかないでしょうが)という認識が強いようです。ですので、今回のケースのように痛みを感じているそばに少し普通とは異なるものがあると、ついそれが悪い・原因のようなイメージを抱いてします。

実際の臨床の場においては、そこには何ら問題がないことも多く、”少し普通とは異なるもの’” も、ただ見つかっただけの場合があります。要するに気づかなければ意識することもなかったものです。たまたま痛みを感じているそばにあるということを知った(知ってしまった)だけなのです。

 

私ができることは、身体がコヒーレントに近づくようバランスを調整することだけです。調整がうまくいくとすーっと症状がラクになります。

施術前まで気にしていた原因らしきものに変化はありませんが、そもそもそれが原因ではないのですから変化するはずもなく、でも症状は変化してラクになります。

そこに見えるものが常に正しいとは限りません。真実はどこにあるのか、しっかりと探せる目を持ちたいものです。