1年半ぶりにご連絡くださった患者さん。
思えばちょうど化学物質過敏症 ( CS )を発症したか・しないか、くらいのときに来院されていた患者さんです。
それで、久しぶりのご予約だったのですが、小沼がこんなことになっていることもあり改めてご説明させていただきました。
小沼の説明を一応は聞いてくださり、またウェブサイトもご覧になったようですが、出てきた言葉は『柔軟剤使ってますけど、私そんなに臭いませんよ』の一言。香害さんあるあるですね(^_^;)
過去、何十人とその言葉に騙されてきた小沼です。断言しますが、香り付き柔軟剤を使っている方で「本当に微香」の方はゼロです。 100% の確率です。単純に嗅覚が疲労を起こし麻痺しているから、自分の服から発する柔軟剤臭に気づかないだけです。
正直、この患者さんもダメかと思いきや、新品の服をご準備いただけるとのことでご予約完了。
実際に来院され、新品の服でも移香していましたが、なんとか許容範囲。
残念ながら、新品の服に吸着したニオイに気づかないほど、この患者さんの鼻は麻痺していたということです。
でも、それ以上に服を買いに行く時間とお金を使って来院いただけたことがとてもうれしく、本当にありがたいです。
普通に考えたら、そこまでしませんものね。感謝しかありませんm(_ _)m
施術後に患者さんとお話をさせていただきましたが、石鹸洗たくにトラウマがあるとのこと。
石鹸洗たくはしっかり濯がないと白地の服は黄ばんでしまうんですね。
小さい頃、そういう経験をされていることで、どうしても漂白剤入の合成洗剤を使ってしまう……と。
そういう事情があるならば、無下に石鹸洗たくを推奨もできませんでしたが、当時の石鹸よりも溶けやすく繊維残りも少なくなるよう進化しているので、ぜひ知ってほしいですよね。
また、そもそもの話、合成洗剤は汚れを落とす能力が著しく低いので、漂白剤や蛍光増白剤などを添加しないと「白くなったように見えない (汚れが落ちたように見えない)」ってことも知ってほしいです。そして、その排水はきちんと分解されないまま川や海に流れ、魚 ⇒ 人間へと戻っていくことも。もちろん、柔軟剤も必要ないということも。
新品の服で来院していただけたということは環境や健康、香害や CS もきっとご理解をいただけるはずです……小沼の勝手な妄想ですが(^_^;)
一人でもこの問題に気づき、脱合成洗剤・脱柔軟剤となってくれることを願ってやみません。
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