単純に嗅覚疲労ではなかった?

朝は寒かったですね。

長男🐈と早朝に散歩しましたが、春用の衣類に替えたことを後悔するくらいでした。

本来であればこの時期はまだこのくらいの気温なのかもしれません。

若松市内の桜も開花が進んでいるようです。先週はちょっと気温が上がりすぎましたね。

桜が咲いたと喜ぶ一方で、3週間以上も早い開花に違和感を覚える方が少ないのもやや気になります。

今年はどんな春になっていくんでしょうね。

 

 

さて、久々に動画を貼ります。カチオンチャネルについて簡単に解説されている動画です(3分30秒くらい)。

カチオンチャネルとは『陽イオンを透過させるチャネル』のこと。動画でも解説していますがナトリウムイオンやカリウムイオン、カルシウムイオンのような陽性(プラス)の電化を帯びたイオンが通れる道のことをカチオンチャネルといいます。詳細に知りたい方は検索してただければと思います。

陽イオンは身体に必要なものですが、たとえばナトリウムイオンは痛みの神経伝達に深く関与しています。したがって、痛みを抑える必要があるときにナトリウムイオンの通り道を封鎖してしまえば神経細胞に働きかけることを抑制することできます。それは麻酔剤や鎮痛薬の役割ということ。
※すべての痛み止め等がこの機序によるものではありません

ナトリウムイオンの通り道を封鎖すること、それが『カチオンチャネル阻害剤』と呼ばれるものです。

医療の現場において、カチオンチャネル阻害剤を用いることで感覚の抑制、不快な感覚の低減に役立てるならいいのかもしれませんが(基本的に必要ないとは思うけど)、この阻害剤と同じ構造を持つ成分が柔軟剤や合成洗剤に混入されているというのですから驚きです。

『ニオイを感じなくさせるための技術』が香害メーカー各社から開発されており、上述したようにそれらにカチオンチャネル阻害剤と同等の成分が使われています。

嗅覚まで麻痺させることが可能であり、おそらくその目的の表面上は「生乾き臭を感じさせない」ということではないかと。しかしながら、使用者の嗅覚を麻痺させる目的はそれだけではなく、自社製品の強すぎる香料をマイルド(もしくは無臭 [←さすがにあり得ない])に感じさせる意図があるように思えます。

たしかに嗅覚は疲弊しやすく、順応しやすい器官ではありますが、故意的に嗅覚麻痺の状態を作ることはアウトじゃないでしょうか。しかも、このような作用のある成分を消費者には伝えずに販売している。

小沼のような CS の者たちにとっては、これらの香料製品(カチオンチャネル阻害剤)によって嗅覚が麻痺させられている感覚はありませんが、カチオンチャネル阻害剤によって様々な香料が嗅ぎ分けられない使用者がすでにいるかもしれません。

いわゆる日用品に麻酔剤や嗅覚麻痺剤を混入させてよいものか。そして、それを長く使い続けた結果、どのような代償を払わなくてはならないのか、まったく想像できません。

 

 

少し検索していくと上のような発明があることを知ります。また、この発明について調べていくと以下のような記載を確認することができます。

近年、生活環境の変化に起因する化学物質やハウスダスト等の外来刺激物質の増加によるアレルギーなどの過敏症の増加や、自己の体臭や家庭における種々の生活臭を初めとする生活環境の臭気を嫌悪する傾向の高まりなど、過敏な感覚に起因する日常の不快感が問題となっている。

(中略)

知覚神経の電位依存性カチオンチャネルを阻害することによって、医療目的での感覚抑制効果が得られるだけでなく、日常感じる過敏な感覚又は不快な感覚を抑制又は調整することにより、生活の質を改善することができる可能性がある。

(中略)

本発明の電位依存性カチオンチャネル阻害剤は、種々の感覚を効果的に抑制又は調整することで、医療分野において有用であるだけでなく、日常感じる過敏な感覚又は不快な感覚を低減させることができる。

 

『自己の体臭や家庭における種々の生活臭を初めとする生活環境の臭気を嫌悪する傾向の高まりなど、過敏な感覚に起因する日常の不快感が問題となっている』とありますが、まず発明しなくてはいけないほどの問題になっているとは到底思えませんけどね。

体臭(加齢臭ふくむ)に着目すれば、日々大量に摂取している添加物や使用している柔軟剤などが原因で体臭が強くなるわけであって、それらを止めれば体臭は消えます。そもそも柔軟剤や合成洗剤のニオイが強いんだから、体臭を感じられるのか? という疑問もありますけどね。

 

そして『カチオンチャネル阻害剤は、種々の感覚を効果的に抑制又は調整することで、医療分野において有用であるだけでなく、日常感じる過敏な感覚又は不快な感覚を低減させることができる』とあります。

これね、”完全に余計なお世話” なんですよね。さすが現行医療、アロパシー(対症療法)的な考えと感嘆してしまう。もともとの原因を消去しようという発想は微塵もなく、結果にだけ、それも上っ面の部分だけに対応しようとすることの浅ましさ・無意味さを発明した方々は解っていないようです。

「臭いものに蓋」とはよく言ったもので、蓋なんぞしてもその場しのぎにしかならないことは誰にでも解ること。臭いものを捨てることの方が重要なのにね。

『日常感じる過敏な感覚又は不快な感覚を低減させることができる』と言いますが、それをカチオンチャネル阻害剤で実現したとして、弊害はないのでしょうか。麻酔剤や鎮痛剤と同等の効果ということは、常に集中力や判断力が低下することは想像に難くないわけで。

また、嗅覚低下状態を「作る」わけですから、例えばガスが充満しているところでは何も分からずに突入していきますよね。もし毒ガスだったら即死するかもしれません。そんなものを発明だなんてよく言えるなと。

 

臭いものに蓋を例えにしましたが、小沼にとって臭いものは高残香性製品であり、そこに蓋をしても問題解決にはならないと考えます。臭いものを使わない世の中にならない限り、香害は終わりませんし、いつか公害になる可能性だって十分ありえるわけです。

それに対して『臭いと感じている人がそう感じなくなればいい。だから発明しました』なんて暴論もいいとこ。世界中の水や空気を不可逆的に汚染しておいて、よくそんな発明をするもんだ。それなら柔軟剤や合成洗剤に汚された水と空気をキレイにする発明に能力を使った方が世のため人のためになるよ。

 

柔軟剤ユーザーの多くが『わたし、そんなに臭いません』とか『香りが弱いのを使っています』とか自信満々に言うけれど、強烈に臭うからね。

こうしたユーザーについて、単純に嗅覚疲労からの順応かと思っていましたが、カチオンチャネル阻害剤が混入されているとなると話は別。

嗅覚低下状態を作られているとなれば、「臭わない(と感じている)」「香りが弱い(と感じている)」は危険な状態なんじゃないかと思います。

柔軟剤を使うようなユーザーはろくに成分表示なんか見ないだろうし、嗅覚低下状態でアクシデントがあっても自己責任ですから正直どうでもいいんですけど、子どもにもそれを使っているのであれば即やめて欲しいですね。

いつも言ってますが、その日用品を疑ってください。メーカーはあなたの健康に影響があっても知らぬ存ぜぬを貫きますからね。

 

当院は 香料で体調を崩す方を受け入れている鍼灸院 です。「香りが長続き」「本格消臭」などと謳う、柔軟剤や合成洗剤などの香料製品を日常的に使用している方で「全身無香料のご準備ができない方」はご予約・ご来院をご遠慮ください。また、新型コロナワクチンを接種できない方を保護する観点からワクチン接種済みの方もご遠慮いただいております。詳しくはこちらをご覧ください

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