2年ちょっとぶりに患者さんが来院されました。
あとで聞きましたが、2年空いてしまった理由は『どのタイミングで予約入れればいいか解らなかった』から、だそうです。
鍼灸業界にながく浸っていると、未病のこととか、メンテナンスのこととか、当たり前になってしまいますが、一般の方は未病やメンテナンスなんて解らないですよね。
だから、症状がひどくなってから慌てて予約を取ることになってしまう。
これは普段からの小沼の啓発が足りないのでしょう。以後、気をつけます。
それで、2年も経つと当院が無香料(と非接種)をつらぬく鍼灸院であることを忘れしまうようです。そりゃそうよね。
完全失念までは行っていませんでしたが、やはり中に入ってきた瞬間から臭うわけです。
結果的に衣類には問題はなかったんですけど、シャンプーがものすごい香料で。
本人曰く『香りが弱いものを使っている』と定型文で返ってきましたが、我々にとって使用者が判定する「香りが弱い」には何の意味もなく、All or Nothing なんだと改めて注意と説明をしました。
例えば、そばアレルギーの方に『少ないから大丈夫』と、うどんの中にそばを数本混ぜるでしょうか。否でしょ。
無香料をお願いしているのだから『香りが弱いものを使っている(という言い訳)』は完全にアウトということを解って。
そして、弱いとおっしゃるそのシャンプーの香料は翌朝まで残香してました(ずっと窓を開けていたのに)。午前中の来院だったのにね。もちろん、小沼の手についた香料が取れることもなく、風呂から上がっても残ってました。どこが「弱い」んだよ。
で、診療で使っていた枕も餌食になりまして。
使い捨ての枕カバーを余裕で通過してくる香料にガッカリすると同時に恐怖を覚えました。
香料だけではなく、シャンプーを構成する様々な化学物質が経皮吸収されるだろうから、体内にいかほどの毒が溜まっていくのか。
解毒しているから大丈夫じゃないですよ。普段から化学物質をもりもり使っている方の解毒なんて、大したことないの解るじゃないですか。
餌食になった枕はここ数日、日光と風に当て続けたことで8割ほど消えました。
あとは時間の経過でなんとかなるでしょう。
今後は香害さん専用の枕も準備しておく必要があるなと思いました。
毎日香料を使っている人がいくら『私はそんなに臭いません』って言っても全然響かない。
だって、毎日使っている人の嗅覚は無香料生活をしている人より全然劣っているから。
だから、そんなに臭いませんとか弱いのを使ってますとか、そういう判断は無意味なんです。というか、無香料のお願いを無視しないで ←これが問題だと言ってます
上述したようにそばアレルギーの方を対応することを考えたら、香料もまったく一緒なんです。
香料が少ないから、弱いから、自分は強く匂うと思っていないから、は一切通用しません。
そば粉が少ないから、小麦粉と混ざっているから、自分は美味しく食べられるから、だったら下手したらアナフィラキシーで亡くなるかもしれない。
無香料=弱い香りなら OK なんて一言もいってないし、自分はあまり匂わないからという勝手な解釈はやめてよね。
無香料といったら、香料はゼロなんです。それ以上もそれ以下もありません。
無香料という意味を理解して欲しいものです。
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