先日、シャボン玉石けんの「友の会だより」が届きました。
毎回、参考になる内容ばかりで楽しく拝読しております。
今回は『クエン酸は柔軟剤になりますか?』という質問があり、回答がありましたのでシェアします。
回答としては、
クエン酸は “柔軟剤” ではありません。
石けん洗濯だから使えます。
(石けん洗濯ではよく仕上げにクエン酸を使いますが、実は柔軟仕上げ剤の効果はないのです。クエン酸そのものにタオルをふわふわにする力はありません)
というものでした。
小沼家は液体スノール + クエン酸ですが、ものすごい柔らかくなります。トゥルントゥルンです。
しかし、この回答を読む限り、クエン酸自体には柔軟効果はないらしい。
とは言え、我が家も柔軟効果を期待してクエン酸を使っているわけではなく、石けんカスが衣類や洗濯槽に残らないようにするために使っています。
もともと純石鹸には天然のグリセリンが含まれていますから、それで柔らかくなります。
ただ、これまでの経験上、クエン酸を忘れてしまったときは柔らかさが違うんですね(いつもより固い感じ)。
ですので、化学的なことはよく解りませんが、個人的にはクエン酸を使うことで石けん洗濯の効果(グリセリンによる柔軟効果)をより引き出すことができるのではないかと想像しています ←クエン酸自体には柔軟効果はないと回答されていますけど
回答の補足として、クエン酸が意味をなさない事例が紹介されていました。
柔軟剤が欲しくなる、ゴワゴワの洗い上がりになるのは「石けんを使用していないお洗濯だから」なのです。
合成洗剤や、泡の立たないナチュラル系アルカリ剤、マグネシウムの粒でのお洗濯、などはゴワゴワになります。
市販の柔軟剤の強いニオイが嫌だからと合成洗剤の後に柔軟剤代わりにクエン酸を使用する方がいますが、これは意味がありません。
とのことで、やっぱりクエン酸を使うには石けん洗濯一択ということになります。
なお、クエン酸は洗濯機の柔軟剤投入口にスプーン1杯入れるだけ。
あとはすすぎのときに自動で洗濯槽に入ってくれます。
他には(皆さんやっていると思うけど)、
- 洗濯の水量は「高」
- 洗剤は規定量よりも少なめ
- すすぎは最低でも2回(3回がベスト)
- バスタオルは洗う前にしっかり濡らす
- タオル類は干す前に10~15回しっかり振る(バサバサする)
ということを心がけると、生乾き臭も発生しませんし、乾いたあとも生地が柔らかくなります。
ここ6,7年の洗濯洗剤業界を眺めていると、マッチポンプが本当にひどいと思います。
自社製品の合成洗剤の汚れ落ちが悪いことを菌のせいにしたり、生乾き臭を防ぐために強い香料にしたり(それでもニオイますけど)、合成洗剤を使うから衣類が固くなるので柔軟剤を使わせたり。
また、柔軟剤自体も柔らかくなるのかもしれませんけど、現状その効果を求めている人は少なく、単純に「着香剤」と化しています。
そして、柔軟剤を使って柔らかくなった衣類は水分の吸収率が悪くなると同時に衣類の表面に膜が張った状態になりますから、さらに汚れが落ちなくなりますのでニオイのループへ。
結局、衣類の汚れを落としニオイを防ぐためには石けん洗濯やナチュラル系アルカリ剤、マグちゃん系の粒といったアイテムで洗濯することが必須になります。
根本を理解しないから CM でやってる洗剤と柔軟剤を買って使っちゃうんですよね。
いつも書いていますが、
本当に汚れが落ちるのであれば香料はいらないでしょ
ってこと。
これは柔軟剤にも言えます。
そもそもの柔軟効果「だけ」を期待するなら香料は必要ないよね?って。
ここで『いや』『だけど』という方は単純に香料を求めているだけ。
そう、香料ジャンキーってことよ。
それはつまり、ちゃんとした洗濯を知らず、毎日「汚洗濯」を繰り返す人ということ。
まずは「その強い香料、本当に必要なのか?」というところから考えてみてはいかがでしょうか。
今日も最後は脱線して失礼しましたm(_ _)m