復帰

一ヶ月以上、更新が途絶えておりました。

6月末から体調を崩し、一ヶ月強の療養生活が明け、7月いっぱいお休みをいただき、8月1日から再開します。ようやく診療再開の目処が立ちました。

現在、症状はすべて消えている状態ですが、寝たきりの期間が長かったため、普通の生活を取り戻すべくリハビリしています。

したがいまして、8月1日から診療は再開いたしますが、しばらくはセーフモードで稼働させていただき、フルタイム診療はもう少し先になります。よろしくお願いいたします。

今回の件、結果的に言えば「書類上はコロナ感染症」だったわけですが、個人的には重度のヘルパンギーナだったと考えています(後述します)。

長文になりますが、この1ヶ月にあったことを書いてみます。

 

発症

6月29日の正午過ぎに久々に感じる全身の倦怠感。昼食抜きで横になっていたのですが、徐々に寒気に襲われるようになり、夕方には39.6℃を記録。

日付が変わるまでにびっしょりと汗を2回かき、これで良くなるだろうと安心していたのですが熱は下がる気配もなく40.0℃を超え、上咽頭の痛み、関節痛、筋肉痛も激烈になりました。正直、睡眠は一切とれません。

翌日30日になっても熱は一向に下がらず。食欲もゼロですが、せめて水と海塩だけは地道に補給を続けます。汗が出ない代わりにトイレは頻繁で1時間に1回はトイレに行ってました。ウトウトする程度で睡眠が取れず、関節痛と筋肉痛のため、安静にしていることも困難。

 

救急搬送

30日の20時前、少し睡眠が取れていたようです。尿意を感じたのでトイレに向かいますが、まるで酩酊状態のようにまっすぐ歩けません。ふらつきを自分で制御できない感覚。高熱、起きぬけということもあって血圧が下がっていたのかもしれません。

なんとかトイレに到着し、用を足した後もふらつきは治まらず、そこから出ようとした直後に後ろに倒れたような気がします。気がしますというのもおかしな表現ですが、直後に失神したために実は覚えていません。

すごい音だったらしく、妻が様子を見に来ましたが、トイレで気絶している小沼を見て相当焦ったと。発見時、寄り目になり、全身が硬直した状態だったそうです。小沼が気づいたときは妻に抱きかかえられ、強引にトイレから引っ張り出されていました。「大丈夫」というのが精一杯でした。

失神からの目覚めで滝のような発汗、不整脈、意識朦朧。遠くで『救急車!』と叫ぶ家族の声だけは記憶にあります。

数分で救急隊員3名が自宅に到着。ドタドタ入ってきながら『コロナワクチンは接種しましたか? 何回接種しましたか?』と連呼。名前、生年月日などデフォルトの質問をされ、そのまま搬送。噂に聞いてはいましたが救急隊員(全員)の柔軟剤臭が凄まじく、これでまた失神しそうでした。

救急車に乗ってからは『苦しいでしょうけど』とマスク強制着用。アホかと思いながらも自身の両手はテタニーを起こしており動かないし、もうこの際、マスクなどどうでもいいって感じでした。

おそらくは神経調節性失神だと推測しますが、搬送中も不整脈が治まらず、救急隊員の『こんな波形みたことない』が妙に印象的でした。滝のような発汗は竹田病院に到着するころには治まりましたが、テタニーは相変わらず。

 

無理やりコロナ検査

竹田病院に到着後、処置室に運ばれます。看護師に今日の日付や今いる場所など、デフォルトの質問をされ、そこは正確に答えていきます。

そのまま問診に入るのですが、救急車内で聞かれたことをもう一度言わされるという苦行。救急隊員に話した内容ってのは病院側に申し送りされないんでしょうか。

そして、YES/NO を示せることなくインフルエンザ・コロナ検査キット(抗原検査)の綿棒を鼻奥に突っ込まれました。あのー、インフォームドコンセントって知ってますか。

血圧が低下しているということで(失神したことについては全力でスルーされた)、原因を調べることなく点滴を MAX スピードで落とされます。まぁ、栗林とかいう医師の見立てでこのような処置になったと思いますが、ある意味危険な行為なんじゃないでしょうか。

栗林という医師は乱暴に小沼の腹を押し『どう?痛いとこない?』と。触れ方、押し方が乱暴だからイライラしました。仮にも救急搬送された者に対する触れ方じゃなかったということだけは言っておきます。また、腹診(と呼べないほど杜撰なものだったけど)が終わったあと、T シャツをろくに戻してくれないのもストレスでしたね。

さらに研修医と名乗る小林という医師が来て、『ちょっとやらせてください』と。同意なんぞしていないのに勝手に小沼の頭を持ち上げ、縦や横に動かし始めます。さっきも書いたけど、仮にも救急搬送された者であり、何の検査もしていないのにいきなり頭を持って動かすのはヤバいでしょ。おそらく先輩医師の栗林の指示かと推測しますが、竹田病院おわってるわ。救急の現場でやることじゃないでしょ。また小林の手つきも非常に悪く、免許取り立ての鍼灸師の方がまだソフトに扱えると感じました。

 

コロナ陽性

そうこうしている内に陽性の結果が出たらしい。小沼の頭を持って多方向に動かしていた小林を看護師が呼びます。研修医が外に出ますと『陽性だったからね、先生、きちんと手を洗って』と会話しているのが筒抜けでした。陽性が出た途端にバイキン扱いです。その後、小林が処置室に来ることはありませんでした。

栗林も結果が出るまでは処置室に出入りしていたのに、陽性と分かるやいなや処置室のドアを開けて大声で「小沼さん、陽性だったよ」「特になにも出来ないので解熱剤と喉の炎症を抑える薬を出しておくから」と。小沼のプライバシーはフロアに筒抜けです。

超下手くそな採血を4本取られ(めちゃくちゃ痛い)、腎臓のクレアチニンの数値が高いのでコロナが治ったら内科医に相談してと栗林は言っていたけど無視。高熱状態でほぼ飲まず食べず、失神したことも理解していない状況で、今この瞬間の数値に何の意味もないわ。

結局、点滴2本を射って終了。喉がめちゃくちゃ痛いという訴えやテタニーは完全に無視されてました。喉を診ることもなかったしね。とにかくコロナ陽性にしたいだけなんだろうなぁと感じました。血液検査もいったい何の意味があってやったんだろうか。そこも説明ゼロだったなぁ。

血液検査の結果によっては CT や MRI も視野に入ってみたいだけど、およそ健康体の結果だったので釈放。控室で待つ妻には『コロナワクチン射っておいた方が良かったですね』と伝えていたらしい。何年も前から言ってるけど、接種は任意だし、歴史上からみてもワクチンに効果があったことは一つもなく、むしろ害しかない。やっぱり医療機関はコロナ脳の巣窟と改めて思い知らされました。

そういや、処置室を出入りする看護師は防護服、帽子、マスク、ゴーグル、ゴム手袋と完全防備でした(背中がガラ空きの防護服でしたけど)。ところが、栗林と研修医の小林は不織布マスクのみ。ね、これがリアルな現場ですよ。カンセンショウタイサクという名の下に防護服を着たりしてますけど、それらをするのはコメディカルだけであって、医師はやらない。マスクのみ。パフォーマンスも大概にしろと言いたい。

点滴2本、勝手に抗原検査、勝手に血液検査、アロパシー目的の2種類の薬(カロナールとトラネキサム酸のみ)。加えて痛いと訴えた喉は診ることもなく完全スルー、救急搬送された者に対する乱暴な腹診、研修医の実験台(頭を持ち上げて多方向に動かす)とストレス MAX な状態にされた挙げ句、15,000円を請求されました。病院って何なんだろう……。まぁ、処置をしていただけたこと「だけ」は感謝。

 

2度目の失神

モヤモヤしたまま帰宅し、着替えてから就寝。そして、日付が変わった未明、トイレに行きたくなり、妻が一緒に付き添ってくれたにも関わらず2度目の失神。便座に座って用を足していたので卒倒はせず、そのまま気を失う形。

さすがの妻もこれにはショックを受けて取り乱してました。小沼はまた強引にトイレから引きずり出され、滝のような汗とテタニー。妻はもう一度救急車を呼ぼうと提案しましたが、小沼はもう行きたくないので拒否。ショック状態は時間が経てば治まりますし、病院に行っても絶望しかないので行く価値なし。

 

 

2度の失神を短時間で経験した者が言うのは変ですが、失神って「気持ち良い」んです。身体中の力みが消えて、スーッと眠りに入るかのような心地よさ。

昔、”大往生したけりゃ医療とかかわるな” という本を読んだことがあり、そこにも血圧が低下して意識がなくなっていくときは気持ち良いと書いてあった記憶があります。

 

軟禁状態で療養開始

下手に動くと失神する可能性があり、妻も小沼も不安になっていたので、寝室にはポータブルトイレを設置し、水分等はすべて運んでもらう形になりました。2度目の失神時の妻の動揺は小沼も大変堪えましたし、娘たちにも搬送される姿と2回目の失神現場を見せてしまったこともあり、寝室から出ることなく療養することに同意しました。

相変わらず高熱は続き、MAX で41.2℃までいきました。さらに喉の痛みも激化します。単純に腫れ上がって痛いというよりはヘルパンギーナのそれです。喉にアフタ(直径3mm程度の潰瘍)が無数にでき、それが非常に痛みます。唾を飲み込むのも全身が震えるほど痛い。アフタは近くの物同士がくっついて大きな潰瘍を形成しますから、痛みも炎症もどんどん酷くなります。

高熱とアフタに苦しみながらも平常時と変わらぬ量のメールや予約・問い合わせの着信があります。すでにご予約いただていた患者さんにもできる限りの方法でご連絡させていただき、すべてキャンセルとさせていただきました。快く応じてくださった皆様、本当にありがたかったです。

療養中にコロナの喉の痛みを検索してみましたが、唾を飲み込むのも困難なほどの痛みという現象はたしかに報告されていますが、ヘルパンギーナのようなアフタを形成したための痛みについては報告がありません(探せていないだけ?)。冒頭にも書いたとおり、書類上はコロナ陽性になりましたが小沼はヘルパンギーナだと信じています。喉仏の下あたりまで切れるような痛みはアフタから潰瘍になったものであって、コロナじゃないと思う。

コロナ騒動を真に受けている人たちはきっと「コロナ怖い」「オミクロン強毒性」とか思うのでしょうけど、重症とはいえ、ただの夏風邪です。PCR 同様、抗原検査もアレですし、症状を鑑みてもコロナじゃなくてヘルパンギーナです。個人的にはトイレでの失神さえなければ救急搬送されることもなく、無駄な検査を受けさせられる必要もなかったなぁと感じています。

 

自然療法にスイッチ

熱も喉の痛みもカロナールは多少の効果はありましたが、化学薬品は基本的に使いたくない。トラネキサム酸なんて効果ゼロでした。消耗しきってましたから自己調整する余裕もありません。

というわけで自然療法に切り替えていきます。粘膜の修復と保護の目的に本葛粉、毒素を排出するためによもぎ茶(ちょっと海塩を加えて)、喉に里芋をすりおろした湿布を貼付。熱も喉の潰瘍も未だピークに到達していない状況でしたが、ひたすら安静にするしかありませんでした。

いつの間にか世間は7月に入っており、肉体的にはしんどいものの、この状況に慣れてきたせいか精神的には安定していました。

 

葛粉とハーゲンダッツで命をつなぐ

食欲は相変わらずない状態ですが、喉の痛みが少しでも癒えるならと本葛粉で作ったゼリー状のものとハーゲンダッツのバニラを少しずつ頂くようになりました。ほんの少しですが、食べたいという欲求が出てきたのは発症後10日くらい経過してから。

普段から砂糖断ちしている小沼にとってハーゲンダッツの甘さはかなりのものでしたが、ミルク成分が喉に膜を張ってくれるような感じで少しは痛みが和らぎます。発症から1週間以上、カロリーを摂っていないため、ハーゲンダッツで命をつないでいた感があります。なお、ハーゲンダッツは常食せず、何日かに一度食べる程度でした。

 

ようやく熱が下がる

発症してから3週間ほど経過してようやく熱が平熱に戻りました。喉の潰瘍はもう少しでしたが、この頃になるとポータブルトイレを少しずつ卒業して、ゆっくりゆっくりトイレに行けるようになっていましたし(起立性低血圧なのかふらつきは強め)、食事もおかゆを中心に喉へ刺激になりにくい食べ物へと変わっていきました。

食事が少しずつ摂れるようになると回復も比例していきます。寝たきりだった状態から布団に座る時間を増やしたり、ラジオを聴いたり、本を読んでみたり(まったく頭に入ってきません)と、寝る以外の行動も少しずつ増やしていきました。

この間、順繰りに家族にも似たような症状が出現しましたが、小沼が一番ひどかったです。

 

日常生活へ戻るためのリハビリ

リハビリなんて書くと大げさですが、これまでずっと寝たきり状態でしたので普通に起きていることが困難になっていました。そして、これまで意識せずに出来ていたことが非常に難しくなっていました。

立つこと、座ること、歩くこと、着替えること、トイレに行くこと、階段を上り下りすること、食事をすること、シャワー・お風呂に入ること、などが満足にできません。それぞれ一つ動作するたびに息があがってしまうほど。ヒゲも伸び放題になっていて、まるで仙人のよう。3週間伸びたヒゲは簡単に剃れないことも経験しました。

臀部の筋肉も減り、椅子や床に座っていても坐骨があたって痛んだり、左大腿(ふともも)のしびれを自覚したりと長い療養生活で色々なものを失ったことに気づきます。失ったものを焦って取り戻そうとしてもうまくはいきません。一つひとつを少しずつでも出来るようにしていくことから始めました。長男🐈との散歩もよいリハビリになりました。

徐々に食事量も戻り、おかゆから白米になり、玄米になりました。おかずも発症前の物に戻り、それと共に起きていられる時間、動作できる内容も戻ってきています。お風呂も妻の見守りなく入れるようになりましたし、本を読んでも内容が頭に入ってきます。

サンゲージング、スクワット、腕立て伏せ、自己調整も発症前の水準に戻しました。

 

完全復活まではもう少しですが……

というわけで、一ヶ月ほどかかってようやく普通の生活ができるまでになりました。家族の治療も簡単バージョンですが出来るようになり、実際の診療を前にしては不安も残りますが、おそらく大丈夫でしょう。家族(特に妻)の献身的に看護・介護には本当に感謝しています。

このブログも1週間かかってここまで書いてきました。少し書いては休憩しないといけませんので、まだ完全復活とは言えませんが少しずつ戻していきます。

ただ、家族の心配もあり、しばらくの間はセーフモードで動きます。そのため、フルタイム診療はもう少し後になり、少しの間は以下のように制限をかけさせていただきます。

  • 午前中だけの診療にさせていただきます
  • 当日のご予約は緊急性の高い場合を除き、お受けできません

小沼の体調・回復具合を見ながらになりますので、いつまで制限をかけるのか、いつから制限を撤廃するのかにつきましては具体的な期日は避けさせていただきます。

自身が健康で元気じゃなければ良い仕事はできません。普通に過ごせることがこんなにも幸せなことなのかと改めて感じている次第です。

 

8月1日から午前中のみ診療再開します。ありがたいことにすでに多数のご予約をいただいており、皆さんの期待を裏切らないよう、ぶり返さぬようしっかり過ごしてまいります。

この度は家族、患者さんなど様々な方々にご迷惑とご心配をおかけいたしました。申し訳ない気持ちの方が大きいですが、ご理解とご協力いただけたことに感謝いたします。おかげでしっかり療養できました。ありがとうございました。

当院は 香料で体調を崩す方を受け入れている鍼灸院 です。「香りが長続き」「本格消臭」などと謳う、柔軟剤や合成洗剤などの香料製品を日常的に使用している方で「全身無香料のご準備ができない方」はご予約・ご来院をご遠慮ください。また、新型コロナワクチンを接種できない方を保護する観点からワクチン接種済みの方もご遠慮いただいております。詳しくはこちらをご覧ください

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