啓発に重きをおく

春彼岸に入りました。

そして、昨晩から続く強風。春一番とは違いますね。

小沼が会津に来たとき、こんなに強風が吹き荒れる場所ではなかったと思います。

やはり何かがおかしくなっているのでしょうか。

患者さんがお帰りになるごとに換気していますが、今日は風が強すぎて窓を数cm開けるだけで十分な換気ができます。

少し前ですと、換気すると室内の温度がガクッと下がりましたが、このところはあまり下がりません。

雪が混じる強風ではありますが、少しずつ春に近づいているのだなぁと実感しています。

 

 

さて、もう2週間ほど前になりますが、福岡県にシャボン玉スノールのみで洗濯をするコインランドリーが登場したと話題になっておりました。

こういう情報を見聞きするたびに、本当にうらやましいと思ってしまいます。

近所のコインランドリーは朝5時~24時まで営業していて、特にこだわりもないごく普通の利益優先型コインランドリー。

早朝から深夜までずーっとクサイ排気を出し続けており、本当に迷惑なんですよね。

コインランドリーが稼働している間は常にエリア一帯の空気がフローラル。場合によっては呼吸できないほど濃厚な柔軟剤臭が漂っていることも。

利用する方からすれば自分が使っている洗剤・柔軟剤を使ってなにが悪いって感じでしょうけど、余裕で悪いよって感じです。

洗濯するなとか、そういうことが言いたいのではなく「あなたが使う洗剤・柔軟剤のせいでエリア一帯がめちゃくちゃ臭くて迷惑しているよ」と言いたいだけ。

だから、シャボン玉石けんスノールだけで洗濯するコインランドリーの登場は羨ましいわけです。

 

もちろん、会津管内にも無香料を謳うコインランドリーはあります。

2年ほど前にエントリーしたこういうところ。←近くを通るとフローラル臭が漂っているのでここも終わってます

新潟市内にも同じようなコインランドリーがあって、次女が専門学校の授業で滞在していたときはそこを利用していました。

しかしながら、洗濯乾燥が終わった洗濯物がフローラルなんですよ。

これは何が原因かというと、普段から柔軟剤を使う方が無香料のコインランドリーを利用するからなんですね。

洗濯槽の中に移香するだけでなく、洗濯物にも移香するんです。

せっかくの無香料、意味なしじゃん。

 

で、大阪に Panndry(パンドリー)というお店があります。

パンの販売とコインランドリーが一緒になったお店であり、コインランドリーにおいては柔軟剤を提供しない、使用させないというお店です。

合成洗剤と柔軟剤の使用を許可してしまったら、せっかくのパンコーナーにまでフローラル臭が充満しますからね。販売しているパンにも移香するし。

そして、こちらの凄いところ(徹底しているところ)は、乾燥目的で来た方も普段から合成洗剤・柔軟剤を使っている場合は使用不可というところ。

 

小沼が以前経験したことですが、

母親の友人宅の洗濯機がすすぎ途中で壊れてしまい『脱水だけさせてもらえないか?』と打診があったそう。

このころ、小沼はすでに香害にやられていたので嫌な予感はしていたのですが、母親は許可してしまったため、小沼家の洗濯機で脱水してもらったのですが……

もう無理!ってくらいに移香しまして、すぐに洗濯槽クリーナー(シャボン玉石けん謹製)を2回行い、それでも香料が完全に取れなくて大変だったことがあります。

 

こういう経験があるため、普段からニオイの強い洗剤と柔軟剤を使っている方がコインランドリーを利用したら、そこにある洗濯機は終了です。

無香料を謳うコインランドリーならなおさら厳しい状況になります。

無香料で洗えることを希望して来店したのに終わってみたら他人の洗剤・柔軟剤のニオイが付いてくるなんて最悪ですよ(しかも取れない)。

 

というわけで、Panndry さんの想いはとてもよく解るし、そのような対策を取らざるを得ないのも仕方がないこと。

もうね、洗剤・柔軟剤を使っている方のリテラシーがあまりにも低すぎて、どんな商売をするにしてもニオイと移香との戦いになります。

当然、当院もこのような経験をめちゃくちゃしてきたから、現在のように対応策がどんどん厳しくなってしまうのもしょうがない。それでも策をすり抜けてきますけどね(汗)

 

Panndry さんは、いわゆる香害さんをお断りするだけでなく、香害の問題を1人でも多くの方に知ってもらうことを目的としているようです。

これまでの当院にはなかった考えです。

まぁ、考えなかったわけではないんです。一応は合成洗剤と柔軟剤の危険性を説いたリーフレットなんかも準備していた時期もありましたが、それ以上に香害さんの方が拒否してくるので止めてしまいました。

また、当院へのコンタクトは直接来院という形は少なく、ほとんどが電話。

そうなると「うちでは香料使用者はダメなんです」で終わり。香害について調べてみてくださいって言うのが精一杯。

しかしながら、断りつつ問題提起していくこと、啓発していくことが重要なんだと思うようになりました。

コロナもワクチンもそうでしたけど、他人の考えを変えることなんてできないのは経験済み。

だからこそ、伝えてもしょうがないという頭になってしまって啓発を止めていましたが、知らないことを知ってもらうことは何かを生むはず。まったくのゼロではないわけです。

ですので、また少しずつ香害のこと、合成洗剤や柔軟剤の危険性について知ってもらえるようにしていこうかなと考えています。

 

先日も営業の方が突然入ってきちゃって、すごいニオイだったので外で対応。

普段ならお断りして終わりなんですが、少し興味がありそうだったのでリーフレットをお渡しさせていただきました。

会社全体が香害に取り組むことは不可能に近いと思いますが、その営業の方が一人でも無香料に切り替えてくれたら伝わったことになりますし。

知ってもらうことは大切ですね。

当院は 香料で体調を崩す方を受け入れている鍼灸院 です。「香りが長続き」「本格消臭」などと謳う、柔軟剤や合成洗剤などの香料製品を日常的に使用している方で「全身無香料のご準備ができない方」はご予約・ご来院をご遠慮ください。また、新型コロナワクチンを接種できない方を保護する観点からワクチン接種済みの方もご遠慮いただいております。詳しくはこちらをご覧ください

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です