昨日、無事に2018年の診療を終えることができました。暴風雪のひどい中、遅刻することなく足を運んでいただきありがとうございました。いま最後の掃除が終わってこれを書いています。
今年の年末は一日に集中することなくバラけたこともあって、ほとんど混乱なく終えられました。ギリギリのキャンセルや、どうしても都合がつかずに来年1月のご予約をいれてくださった患者さんもおられ、年末最後にお会いできなかった方もいたことは少し寂しかったですが、そうした皆さんが『来年もよろしくね』とおっしゃってくださったのは本当にうれしい限り。
さて、2018年を振り返りますとポジティブ、ネガティブ、両方でいろいろあった年でした。その中でより大きなものといえば以下になります。
- 整体術をフルモデルチェンジしたこと
- 値上げをしたこと
- 東北鍼灸学会学術大会秋田大会で症例発表をしたこと
- 軽度の化学物質過敏症を発症し、香害を深く理解したこと
- 柔軟剤等の使用者を来院拒否にしたこと
上記の中でさらに大きなものとしては、やはり軽度の化学物質過敏症(以下、MCS という)を発症し、そこから香害をより意識する生活になり、さらには仕事を続けていく上で柔軟剤等の高残香性製品を使っている患者さんの受け入れを中止したことでしょう。そして、この香害という新しい公害を啓発していく中で、今年ほど人間の性根(この表現が正しいかはわかりません)を見れた年はなかったと感じています。
今年の夏から既存患者さんには香料の自粛(柔軟剤等の使用中止)を求め、秋以降は柔軟剤等を使用している新規患者さんの来院を制限しています。このような厳しい措置を行ったにもかかわらず、気持ちのある方は柔軟剤等の使用を中止して来院してくださっています。香害に関心と理解をしてくださるということは小沼が助けられているということ。感謝しかありません。本当にありがとうございます。
残念ながら『柔軟剤等をやめるつもりはありませんので』と離脱していった既存患者さん、予約の電話の時点でお断りした新規患者さんにおかれましては、あなたから発するそのニオイと揮発する成分で苦しんでいる人がいるという事実をはやく知っていただきたいと願っています。明日は我が身。MCS を発症してからでは遅いのですから。
2019年も香害の啓発と柔軟剤不使用者のみを受け入れる体制は継続します。現状の香料製品はヤリすぎです。細々とした活動ですが継続してなんぼですので、孤軍奮闘でがんばります。
2018年は患者さんのやさしさと気遣いに支えられ、助けられた年でした。2019年はこれに甘えることなく、しっかり恩返しをしていかなければと考えています。
現在は2019年の先、2020年に計画を立てていることがあります。治療院を移転とか(もうしません)、そういう話ではなく “勉強” の話です。患者さんに還元できる内容です。それを学ぶために2019年は我慢の年になりそうですが、将来をみすえての有益な我慢となるはずです。すでに今年の秋ころから我慢は始まっているので、もう少しがんばりたいと思います。
思い返してみれば、2017~2018の二年にわたって「ふるいにかける年」だったように思います。
度重なる値上げ、香料自粛などが連続でおこりましたが、おぬま治療院と小沼を本気で必要としてくれているのか/深いご縁はあるのかなど、結果的に本物の患者さんが残ってくださったように思います。こんな治療院でもいい、こんな施術者でもいいと受け入れて下さり、通院してくださる患者さん方と2019年も過ごしていきたいと思います。
2019年、おぬま治療院には上っ面だけ楽になりたいという方が減り、真剣に自分の身体のことを考える方が集う場所になりますよ。
正直なところ、香害の影響で今年の夏以降は患者さんが激減しました。新規患者さんも9割近くはお断りしている状況です(だって、みんな柔軟剤使いだから)。ですので、後悔しているところもあります。
でもね、今日この日を迎えるためには “どのピースが欠けてもダメ” なんです。今こんな結果になっているけど、夏もそう秋もそう「常に最善の選択をしてきた結果」なんだと思うのです。自分で失敗しようと思って選択したものはひとつもないわけですから。
柔軟剤のニオイと成分がダメになったけど、それを患者さんに伝えずに仕事を続けた。強いニオイの新規患者さんも受け入れた。もし我慢してこのような選択をしていたら別の結果になっているでしょうし、おそらく小沼の身体はボロボロになって年末を迎えていたはず。
だから、一見するとつらい結果になったと思うかもしれませんが、俯瞰して冷静にみたら「深い縁のある患者さんが残り、仕事はめちゃくちゃしやすくなった」んですね。思うに香害を軸として、おぬま治療院自体がアップデートされたとしか思えません。
後ろ向きの小沼ですので、いつになってもクヨクヨしてしまいますが、2018年は失った代わりに得るものが大きかった年だと言えるようになりました!
2019年がどんな一年になるかはわかりません。でも、きっと来年末に「いろいろあったけど良かった!」って言える一年になることは間違いないと思います。
ご縁ある患者さんと歩んでいける2019年、楽しみです 😀
それでは、2018年もおぬま治療院をご利用いただきありがとうございました。また、香害の件ではご関心とご協力をいただき、本当に助けていただきました。感謝しかありません。
2019年もよろしくお願いいたします! 今度は小沼があなたを支え、助けます!