その肩の痛みは……

症例報告

日中は暑いですが、朝晩は過ごしやすくなりました。

その分、この気温差に風邪をひくなど体調を崩されている方も多いようです。

一雨ごとに気温が下がってまいります。どうぞご自愛ください(*^^*)

 

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先週、同じような肩の症状を訴える患者さんがなんと8名もおられましたのでエントリーしてみたいと思います。

 

複数の患者さんが訴えた肩の症状は「肩を挙げる (バンザイする)と痛い・挙げにくい・強い違和感がある」です。

肩関節のチェックをしてみますと怪しいポイントはいくつか出てきますが、これといって決定打になる感じもなく。

そこで肩関節から離れた箇所を確認してみます。

 

すると、この症状を訴えるすべての患者さんにある特徴がありました。

それは骨盤の回転/腰方形筋の緊張/肋骨の下がり、などです。

詳しくは患者さんに解説させていただきましたので割愛いたしますが、ざっくり言うと「シャツが下に引っ張られている状態」が作られていたということです。

その結果、肩関節の動きが制限され、その中で動かそうとするので痛みが出たり、挙げにくかったり、強い違和感を伴うようになるわけです。

つまり、症状を感じている肩関節に器質的な問題はなく、周辺の環境の影響を受けてあたかも問題があるように見えていただけでした。

その証拠に●●を持ち上げましたら肩の動きが楽になりましたでしょ(*^^*)

 

いつも書いていますが、捻挫や打撲、骨折、感染症、ガンなどを除き、症状を感じる部位に原因はありません。

すべてがバランス調整で解決するわけではありませんが、症状を感じる部位に施術したからといって治癒するものでもありません。「やってもらった」という満足感から発生するプラセボ効果はあると思いますが。

 

これらを踏まえますと、整形外科的なテスト法から導き出された結果というのも完全に信じてよいものなのかどうか、ちょっと怪しいですよね。

肩の痛みを訴える患者さんのテストを行い、例えば腱板炎という結果になったとしても腰回りの調整を行うと炎症反応が一瞬で消えることも少なくありません。

そうなると腱板炎というテスト結果は??? となりますね(^_^;)

 

「実像と虚像」と言いますがテスト法で導き出された結果は虚像の可能性もあるということです。

もちろん、すべてのテスト結果が虚像ではありませんが、結果の何割かが実像ではないことは臨床の場で確認済です。

今後も身体を俯瞰し、大局観を養えるよう意識して施術に当たっていきます。

 

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