香りに殺されます

香害

 

じめじめした天気が続きます。

今年はわりと梅雨らしい天気が多く、湿度も高いので不快指数が急上昇しやすいですね(^_^;)

ベタベタと汗ばむことが増えますと、制汗剤系の商品もたくさん出回る季節となります。

 

CS の人間にとっては制汗剤だけでも、呆れるくらいの臭い (香り)のラインナップに愕然とします。

過日も学校帰りの高校生が来院しましたが、ものすごいフローラル臭で発作が起きてしまいました。

聞けば、4時間目の体育が終わったあとに友達からもらった制汗シートを使ったようですが、ゆうに3,4時間は経過しているのに「今まさに拭いてきました」と言わんばかりのニオイでした。

香水だって時間とともに香りが変化していきます。しかし、昨今の香り製品は「不変で長持ち」を目的に改悪を繰り返しており、もはや化学兵器の一種ではないのかと思うほどです。

制汗シートの場合は皮膚を直接ぬぐいます。ニオイ成分は吸着していきますし揮発した成分を吸い続けるわけですから、身体にいいとは思えません。

というわけで、冒頭の画像のように制汗剤 (シート含めて)も探せば無香料がありますので、無香料の製品を購入していただければ幸いです。

個人的には水で流してタオルで拭くのが一番いいと思っていますよ(*^^*) 顔や手足限定になってはしまいますが。

 

 

とある銀行にて。患者さんから情報をいただき、決死の覚悟で確認してまいりました。

ATM のそばにスティックタイプの芳香剤が置かれており、異様な空気になっています。デパートの入口で香水の試供品を配ってるのと同じニオイがします。

銀行側はおそらくウェルカムフレグランスのつもりなのでしょうけど、正直、銀行にウェルカムフレグランスなんて必要ないと思います。

さりげない香りではなく、ATM に付属されている封筒にまでニオイがこびりついてましたからね。

 

香りには好き嫌いがあるだけでなく、CS 側の人間からしたら凶器になり得るものです。

この芳香剤を置いた方は、ニオイ成分が封筒だけでなく壁や天井、来店した人の服にまで付着する事実を知らないのです。そして、その香料成分で死にそうになる人たちがいるという事実も知らないのです。

タバコのニオイは嫌うくせして (旦那さんはホタル族)、玄関のドアを開けただけで隣家に入ってくるほどの香料が充満している家が実際に存在します。もちろん、そういう家の人は柔軟剤臭もすさまじい(^_^;)

ニオイの種類が違うだけで、タバコも香料も一緒です。人工的な香りは基本的に不必要なものであり、個人的に楽しむものであり、その香りを他人に強要してはいけないものです。人工香料を強制的に嗅がされるということは受動喫煙と同義です。

柔軟剤や芳香剤の香りを楽しみたいのであれば、「いま流行りの」マスクの内側に垂らして自分だけ楽しんで欲しいものです。

 

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