先週土曜日の夕方ころから金木犀の香りをなんとなく感知しました。
昼間は全然わかりませんが、夕方~夜にかけては本当にうっすらですが香っています。
日頃からノーフレグランス生活をしている小沼だから気付けるのであって、毎日香り漬けの生活をしている方は気づかないんでしょうね。それほど微かな香りです。
今夏は大変暑かったため、金木犀の香りが弱いのではないか?という記事をどこかで見かけましたが、そのような印象を受けます。というか、なかなか咲きませんね。
金木犀の香りは好きですが、強すぎるとちょっと苦しいし、微かに香る程度もちょっと物足りない。何事もバランスは難しいですね。
さて、今朝は立て続けに ”正しい洗濯” についての話を患者さんとすることがあったので、改めて書いていこうと思います。
気温が下がり菌の活動が低下しているにもかかわらず、生乾き臭に悩まされている方が多いようで、寒くなってくると近所のコインランドリーの排気から一日中フローラル臭が漂うになります。
いま書きましたけど「寒くなってくる=菌の活動が低下する」から、基本的には生乾き臭は出にくいんです。6月以降の湿気が多い時期なら解りますけどね。
ということは、その生乾き臭は菌の影響もあるけれど、ほとんどは「ちゃんと汚れが落とせていない」これに尽きます。だから臭いのよ。
それを紛らわせるために洗剤と柔軟剤の量を増やしたって、それは臭いものに蓋をする行為であり、根本的な解決には1mmも近づきません。
じゃあ、何が必要なのかというと、きちんと汚れが落ちる洗濯方法(正しい洗濯)を知るってこと。
まず合成洗剤を使っている時点でもうアウト。
合成洗剤はせっけんと比べて汚れを落とす能力が極端に低い。だから、漂白剤や蛍光増白剤を添加して「白くなったように見せている」だけ。汚れ落ち性能が低いので姑息な手段に出ているのが今の合成洗剤です。
つまり、キレイになったように見えているだけで汚れは落ちていないんですね。だから、季節問わず生乾き臭が発生する。だから、それをごまかすために強い香料が入った洗剤、消臭ビーズ、柔軟剤を使うことになる。
もちろん、アタッ◯ZERO とかは漂白剤も蛍光増白剤も無添加ですが、その分抗菌剤がマシマシ。でも効果なくて結局は強烈に臭うんですよ。それならば添加しておいたら?って思う。まぁ、意味ないですけども。
合成洗剤に汚れを落とす能力はほぼないことを伝えました。
それだけでも十分に生乾き臭が発生する要因なんですが、さらに最近の洗剤によくある表記が「すすぎ1回」ってやつ。
普通に考えて欲しいんですけど、お風呂で身体をボディーソープなどで洗ったあと、少量のお湯で泡を流してキレイになったと思いますか? たぶんキレイになったとは思わないでしょう。
なのに洗濯においてはすすぎ1回でオーケーって思ってる。頭、大丈夫ですか?
そもそも汚れを落とす能力が低い合成洗剤を使っている + 添加剤ゴリゴリなところに、すすぎ1回でピッカピカになるわけがないじゃないですか。
なので、洗い上がった洗濯物は部屋干ししても外干ししても生乾き臭が発生するんです。
ちなみに、すすぎ1回のからくりは「消泡剤を添加する」です。泡が消えたように見せればすすぎ1回で大丈夫って思わせられますからね。消泡剤すらも落とせないので余計に臭う結果に。
また、最近の洗濯機は洗剤メーカーと提携でもしているのか「節水」です。自動で柔軟剤を投入する機能まで付けてるから提携してますね。
SDGs を意識してんのか知りませんけど、これじゃ水が足りないんですから汚れは落ちません。
さらに、合成洗剤と柔軟剤は洗濯槽にカビが生えやすくなるんです。常にカビが漂う水で洗濯してもねぇ(笑)
で、生乾き臭が酷いから着香剤と化している柔軟剤を使いますよね。
柔軟剤は接着剤の役割も担っているので、繊維の表面に乾いた水飴を塗ったように蓋をしてしまいます。
落とせていない汚れに蓋をします。翌日も落とせていない汚れに蓋をします。すると、いつしか衣類の繊維の表面には「汚れと柔軟剤の蓋のミルフィーユ状態」が作られます。
ごまかすために使っている柔軟剤が仇となり、余計に汚れが落ちない構造になります。
もうこうなると CM でやってる洗剤と柔軟剤、ビーズを使っているのに生乾き臭が消えない!ってなるので、1回の洗濯に使う使用量がどんどん増えていきます。メーカーの売上は上がり笑いが止まりません。
衣類の汚れはさらに落ちなくなり洗濯槽もどんどん汚れ、より生乾き臭が発生する環境が整います。おめでとうございます(笑)
そうするとこうなるわけです↓
ダウニー愛用者の洗濯済みの服を、
セスキ炭酸ソーダを入れた水の中に投入。30分も経たないうちに、真っ黒な汚れが溶け出してきた!☠️
それを見た本人及び家族がびっくり!速攻で、セスキ炭酸ソーダ&洗濯石けんを買いに行った。
今までどれだけ汚い服を着てたんだか。#香害 #柔軟剤 #洗剤
— Natural life(香害NO!石けん派!) (@Dokinfish) March 11, 2019
自分ではキレイだと思っている「洗濯済みの服」をセスキを溶かした水に投入するだけ水が真っ黒になる。
当たり前っちゃ当たり前なんですけど、合成洗剤と柔軟剤を使っている方の服(下着含む)はめちゃくちゃ汚れているってことです。洗濯槽もかなりやばいことになってますよ。
5年前から香害問題は洗濯を根本的に変えないと解決しないと書いてきましたが、今でもその考えは変わりません。
ニオイのもとを断つ!とか絶対消臭!とか、メーカーはいろいろ謳ってますけど、本当にその製品に自信があるなら無香料の洗剤で勝負してみろって何回も書いてます。
香料が入っている時点で自らの製品に汚れ落ちスキルはないと認めているようなもの。まぁ、そうした製品を買って応援しているユーザーにも問題ありありですけどね←正しい洗濯を知る気もないんだから
最後になっちゃいましたけど、正しい洗濯はこんな感じでやってみましょう。
- 純せっけんやセスキ、重曹で洗濯(合成洗剤、柔軟剤は使わない)
- 水量は「高」
- すすぎは最低でも2回(3回が理想)
まずは1週間やってみて。これだけで生乾き臭は消えますし、衣類がよみがえります。ただし、年季の入った衣類はダメな場合もあります。
タオルの吸水性も驚くほど良くなりますよ。これは過去に柔軟剤ユーザーだった患者さん皆さんが感じていることです。
メーカーのマッチポンプに気付きましょう。いつも言ってますが、彼らは売上至上主義です。生乾き臭が取れないことは百も承知で販売してます。それが原因で体調不良になってる可能性もありますがメーカーには関係ないことですから。