朝は完璧に涼しくなりましたね。今朝はちょっと肌寒く感じたくらいでした。
温度が少しずつ下がってくると洗濯物が乾きにくくなります。すると速攻で周辺の空気が臭くなるんですよね。
生乾き臭はちゃんとした洗濯が出来ていないから発生するだけ。どんなに洗剤や柔軟剤を増やしても消せません。
そして、増やせば増やすほど小沼たちのような無香料派が被害に遭います。すでに今朝、近所のコインランドリーからの排気臭が酷くなりました。もうこの時期が来てしまいましたか。ガッカリ。
さて、先日 IKEA のサイトを眺めていましたら、クローゼット用の芳香剤を発見。これ、かなり売れているらしいですね。
7,8年前なら、こういう商品はあっても良かったと思うのですが、今は合成洗剤も柔軟剤も強烈に香る時代です。そこにさらにクローゼット用の芳香剤って必要なんでしょうか。
売り切れ続出とのことですから、購入者にとってはさらに香りが必要なんだと思うんですけど、こういうものが必要ということは洗剤や柔軟剤のあの強烈な香りが解っていないってことですよね、きっと。それとも普段からノーフレグランスな方なのかしら。いや、ノーフレグランスの方はそもそもこういう商品は買わないか。
毎朝娘たちを学校に送り届けていたとき、信号待ちしている隣の車の芳香剤を観察していたことがありました。
大体はダッシュボードの上に1個とか、エアコンの送風口に1個とかなんですけど、多い方だとダッシュボードに3,4個、すべてのエアコンの送風口に1個ずつとかありました。もう完全に中毒。ジャンキーですよね。
そういう方は洗剤はアリエールやボールド、柔軟剤はレノアスポーツやフレアフレグランス、さらにビーズとか、香料が強いやつを使っているんじゃないかな。そこに飽き足らず香水を使ったり、香りの強い整髪料やハンドクリームも使っているかもしれません。真面目に身体が可哀想すぎる。
SNS を眺めていると『柔軟剤の香りがないと落ち着かない』という方も存在していて、そういう方は水で薄めた柔軟剤をアトマイザーに入れて持ち歩いているようです。この時点で心療内科系疾患です。
ビジネスホテルに滞在時やスーパー銭湯の脱衣所等でシュッシュッするらしいです。恐ろしいだけではなく、公共の場という当たり前の感覚が無くなっているのかもしれません。
さすがに電車などの狭いところでシュッシュッはないでしょうけど、新幹線とかでは普通にロクシタン系のくっさいハンドクリームを座席で塗りだす女性いますよね。あれは本当に迷惑だなぁと思うと同時に哀れみの感情すら浮かびます。あぁ、識らないんだ、可哀想な人ねって。
最近ですと、P&G のフレグランスビーズに対抗するためなのか、花王も「わざわざ」香り付けをする製品を市場に投入。いや、あなたのところの洗剤と柔軟剤も十分に臭いですから。これ以上の香り付けに意味はあるのか？ と。そもそも成分も安全じゃないでしょ。
このような香り付け専用製品が生まれるということは、ユーザーが心待ちにしているという証拠。そのユーザーの嗅覚がすでに破壊されているんでしょう。
『狭い日本そんなに急いでどこへ行く』なんて交通標語がありましたけど、「いま十分臭いのにそれ以上に香料振りまいてどうしたいの（全然真似れてない笑）」、と香料ユーザーには言いたい。
天然にしろ人工にしろ、香料は適度に感じれば十分なはずで、過度な香料は身体に負荷をかけます。特に洗剤や柔軟剤を使用しているにも関わらず、玄関先にはインセンス、トイレや車にも芳香剤、お風呂にシャンプーやボディソープ、そして冒頭のクローゼット用芳香剤と多用している場合は注意した方がいいと思います。個人的には柔軟剤だけでも十分危険だと思いますけどね。
日本消費者連盟の新しい香害ポスターを貼りましたが、いま合成洗剤や柔軟剤を使っている方で、なんとなくいつも体調が優れないとか、謎の湿疹が治まらないとか、多いと思います。以前来院していた患者さんは家族全員がいつも肌の痒みを訴えていましたが、柔軟剤を止めてからは痒みがなくなりました。そういうものを止めずに「あれがいい、これがいい」と足していくのが日本人、特に B 層の方なんですよ。引き算が大事なのにね。
嗅覚が順応（麻痺）しているだけでなく、香料は脳にダイレクトに働きかけますから、常に香りがあるという状態はイコール、脳が常に香りを感知していて休まらない状態です。
身の回りのモノを香料入りの洗剤・柔軟剤で洗っているだけでも24時間365日、香料が身体と脳を刺激し続けているということになるでしょう。もちろん、脳だけでなく呼吸器である肺も香料（どちらかというとマイクロカプセル）に汚染され続けます。また、衣類（特に下着）をそうしたもので洗っている方は常に成分が経皮吸収されていることを忘れてはいけません。腕の内側を1だとすると、おまたは42倍の吸収率。生理不順や不妊症の原因の一つになる可能性もあります。
洗剤と柔軟剤だけでなく、いま商品化されている香料入りアイテムは軒並み強烈な香料であり、成分が消えず、とても過剰です。さらに余計な香りを付け足したところで得をするのはメーカーだけですよ。
好みの香りを身にまとって何が悪いと言われそうですが、それならば好きな香りを湿らせたティッシュや綿をご自身の鼻に詰めておけばいいでしょうって話です。身にまといたい＝常に香りを嗅いでいたいってことでしょ？ ならば鼻に直接香りを充満させておけば解決ですよね(笑) 身にまとうことと、周りに香りを振りまくのは違うでしょ。
あなたが好きな香りで迷惑している人間がいるということ、香料は空気を汚染するということ、そして空気はあなただけのものじゃないってことを解って欲しいと思います。もう一つ付け加えるなら、何も考えずに使っている洗剤と柔軟剤の成分を見て調べてみ？ ってこと。どれだけ自然と乖離したものを使っているかが解るから。
香害って受動喫煙と一緒なんです。空気からは逃げられず、強制的に嗅がされていることを識って欲しいですね。柔軟剤や香水プンプンでヤニカス◯ね！とか言っている人を見かけますが、あんたも一緒だよって。というか、個人的にはタバコの臭いは時間とともに消えるので、柔軟剤や合成洗剤の香料よりはマシかなと思ってます。
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直前のご連絡で申し訳ありませんが、今年の年末までの連休や祝日は
ご予約をいただいたら診療する制（午前中のみ）
にいたします。
予約入れちゃうと小沼の休日がなくなっちゃうとか、そういうお気遣いはいりませんのでお気軽にご予約ください。
