アクリルアミド

日々雑感

台風が福島県を直撃しそうです。

一昨日の雨で福島市では冠水したみたいですし、郡山市といわき市も川の氾濫が心配ですね。

数年前、いわき市の夏井川、郡山市の阿武隈川の氾濫で非常に大きな被害が出ました。当時、郡山市内の避難所に通ってボランティア治療しながら、復旧作業に汗を流す被災者を見てきました。

今回の台風がそこまでの被害になるのかは解りませんし、報道も ”大変だ” 感はありませんが、早く熱帯低気圧に変わって通過してくれることを祈ります。

 

 

さて、今日はアクリルアミドについて。

国際がん研究機関( IARC )で発がん性が疑われる物質の上から2番目のグループ(グループ2A)に分類されています。

グループ2A は「ヒトに対しておそらく発がん性がある物質」となっていて、確実に発がん性があるという十分な証拠が揃っていませんが、動物実験で十分な証拠があることやアクリルアミドが DNA に結合することが報告されていること、各種遺伝毒性検査の多くで陽性反応を示すなど、ヒトでも発がんする可能性が非常に高いと言われています。

 

アクリルアミドは特殊な食品や化学物質なのかと言うと NO です。

上の画像(農林水産省)のとおりですが、一般的な加熱調理(120℃以上)でアミノ酸と糖類が化学反応を起こしてアクリルアミドになります。

身近な調理方法でいうと、炒めもの、揚げ物、焼き物になり、食べ物でいうとポテトチップスやフライドポテト、ビスケット、クッキー、焙煎されたコーヒーやほうじ茶などです。

 

ごく一般的な加熱調理方法でアクリルアミドが作られるとなると、じゃあ何を作って食べればいいのさってなりますよね。

正解はないとは思いますが、古くからある日本食(和食)を作り、食べることを心がけることが大切なのではないかと考えます。和食と言っても天ぷらとかトンカツなどは揚げ物です。古くからある調理法ではないですね。

小沼もそこまで詳しくはありませんが、古くからある調理法というのは炒めたり・挙げたりしない調理方法であり、煮る・焼くが主流の調理方法になります。弥生時代にすでにエゴマ油の搾油が始まっていたと言われていますし、安土桃山時代には天ぷらが登場しています(いわゆる南蛮料理)。

しかしながら、それは日本食の中心的存在になってはいなかったようです。

やはり煮る・焼く・茹でる・蒸すの調理法で作った料理が良さそうです。

 

現代ではファストフード化が進み、安く・短時間で・お腹いっぱいになれる食事が重宝されます(栄養価はガン無視)。調理する側もあまり手間暇かけずに提供できる料理が便利でしょう。

そうなると、煮る・焼くの調理法が忌避され、炒める・揚げる・レンチンするといった調理法が主流になってしまうのも頷けます。また揚げ物ですと傷みにくい特徴もありますから、調理済みの食品を提供する店側からしたらメリットが大きいですよね。

 

安くて美味しくて短時間で満足できるメニューはたしかに便利です。

でも、例えばアクリルアミド、例えばエンプティカロリー、例えば新型栄養失調などの観点から言えば、常食するものではないと思います。しかしながら、周りを見れば常食している方がとても多いですね。

小沼の学生時代は極貧でしたから、コンビニの廃棄弁当(バイトしている先輩がもらってくる)、わらじみたいな大きさの100円チキンカツを近所の精肉店で買ってきて、タッパーにぎゅうぎゅう詰め込んだ白米を食べてました。当時はお腹いっぱいになれればそれで良かった時代です。

しょっちゅう体調不良でしたね。いま考えれば(笑) 食べ物って大事ですよ。

 

話を戻しますと、今の知識のまま小沼が極貧の学生時代に戻ったら、どんな食事にするかを考えてみました。

出てきた答えは「乾麺の10割そば」でした(そばアレルギーの方、ごめん)。煮物や鍋を作っている時間はありませんが、乾麺を茹でる時間はありますよね。本当は茹でたてを頂きたいものですが、お昼に食べるとなるとグニュグニュ麺になっていると思います。でも、お腹いっぱいになるでしょうね。

一物全体食になりますし、そこにイワシとかシシャモ(この際、偽物でも可)をトッピングしたら、さらにミネラルがマシマシになっていい塩梅です。

イワシ、シシャモの火加減によってはアクリルアミドが作られてしまいますが、その辺のチェーン店で天丼食べたり、トンカツ食べたりするよりは全然マシな食事になりますよね。

 

まぁ、ここまで書いてきましたが、個人的にはアクリルアミドがどうのこうのというよりも、安くて身体に悪い油(例えば菜種油じゃない白絞油)を使った調理や揚げ物の衣になる農薬まみれの小麦粉の方がダメだと思っています。

例えばチェーン店の天丼ひとつとっても、

  • 魚介や野菜の農薬の度合い
  • 国内製造された白米
  • 大豆精製の白絞油
  • グリホサート盛々の小麦
  • もしかしたら人工甘味料が使われているかもしれない天丼のタレ(もちろん醤油も偽物)

などなど、食べる価値がないんじゃないでしょうか。魚介や野菜の栄養価を軽く凌駕する添加物や農薬の量です。食べてもプラスになるのは満腹感だけ。完全にマイナスで終了です。

そんな500円程度の天丼で、なぜ利益が上がるのかという仕組みに気づかないといけません。

 

あなたの身体は食べたもので出来ている。これ本当ですよ。

プロのアスリートが毎日コンビニご飯な訳ないでしょ? ご飯の代わりにお菓子で済ませていますか? スタバ通いしていると思いますか? そんな訳ないでしょ。大谷翔平選手が中高生の頃からフライ物の衣を剥がして食べていたというのは有名な話。

健全な肉体は健全な食から。肉体が健全であれば精神も健全です。

安くて美味しくてお腹いっぱいになれることは大事です。でも、その食事を続けることで大事になにか失ってますよ。

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