あっという間に5月が終わり、6月に入りました。そして雨降り。
1日は長男🐈の散歩前に自宅と治療院、お稲荷さんに清めの酒と塩振り。散歩が終わってから飯寺地区にある2箇所の氏神様を訪れ、先月のお礼と今月の決意を報告してきました。
今月も家族みんなで楽しく過ごし、当院を必要としてくださる皆さんのお役に立てるよう、誠心誠意向き合ってまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、話題の本『ワースト添加物 これだけは避けたい人気商品の見分け方』を読了しました。
予約時点で増刷が決まったという本です。著者の中戸川さんの人柄も随所に散りばめられていて楽しく読めます。
発売日に買ったのですが、ボリュームはそこそこなものの、文字がぎっしりと詰め込まれているので、ちょっと時間がかかってしまいました。
レビューとまではいきませんが、少しご紹介させていただきますね。
健康オタクの方であれば、日本が世界一の添加物大国であることはご存知でしょう。また、成分表示にかかわる法律が複雑で、さらに製造者に有利な法律となっているため、購入者がそれをしっかりと学ばないといけません。
世界(例えば基準が厳しいヨーロッパ圏)では『安全が確認されていないから使用規制をかける』という考え方ですが、日本では『ただちに影響は出ないから規制しない』という考え方です。まったく真逆の考え方ですよね。
3.11のあと、放射能汚染が懸念されたときも政府は『ただちに影響は出ない』と言っていました。「影響は出ない」と「ただちに影響は出ない」は似ている表現ですが、まったく違います。「ただちに=今すぐは」影響がないと言っているわけですから、数年・数十年経ったときは影響が出る可能性があるわけです。
放射能汚染でもこの程度ですから、食品添加物においても我が国はそんな考え方です。国民を守ろうという思考は一切なく、製造業者を守ることで必死です。
となれば、できるだけ添加物を避けたいと考える方が一定数でてくるのも当たり前です。
しかしながら、上述したように加工品を作る際に許可されている添加物の規制がユルユル、成分表示に関する法律が複雑(製造者がうまく隠せるようになっている)などから、それらを避けることの方が難しいわけです。
100% はまず防げないから、60~70% を避けれるようにやっていきましょうと小沼も言っています。まぁ、そう言いながら個人的には 80~90% くらいは避けているように思いますけど(笑)
ひとり暮らしであれば、かなり避けることも可能です。ただ、家族がいるとなると、それぞれに考え方が異なる場合もありますよね。がんばって避けているのに家人が買い物してくると添加物ゴリゴリの商品を買ってくるとか。子どもにお菓子を与えていないのに祖父母が勝手に与えているとか。まぁ、色々です。
ときには軋轢が生じることもあるでしょう。コロナ騒動と一緒で、添加物の問題もだいたいは平行線をたどることが多いですから、がんばって避けている方にとってはウザいですよね。
そこで本著の登場です(前置き長すぎですね笑)。
最初に断っておきますと、添加物をものともせずって方を説き伏せるための本ではありません。また、より多くの添加物を避け 100% を目指しましょうという本でもありません。
どちらかというと、
- 添加物を避けるあまり、それがストレスになっちゃったら本末転倒だから、できる範囲で減らしましょう
- 同じメーカーからも添加物が少ない商品が販売されているのでそっちを買いましょう
という本です。
さらに、
- 添加物を摂取することでミネラル不足に陥り、新型栄養失調になるよ
- よいスーパーの見分け方
- よい商品の見分け方
- 添加物を気にしない家族にそっと「こっち買ってきて」と頼める商品
なども掲載されています。
個人的には後者の方が大切であって、本著の肝であると思っています。
間違えて食べしまった添加物をもう食べないように…ではなくて、日々の食事の中で必要なミネラルを意識して摂取しながら、できる範囲で楽しく添加物を避けてもらえればいいと思います。
多くの添加物は、人体に必要のない化学物質ですから、ビタミンやミネラルを使って排除されます。発がん性があるから添加物を避けてほしいのではなく、人体に必要なミネラルを消耗するから添加物を避けてほしいのです。
一部抜粋させていただきましたが、こういうことです。
砂糖なんかが解りやすいですが、身体から排出するのに多量のミネラルを消費するんです。そして、その後は身体の中に必要な栄養素がごっそり持っていかれた状態になりますから、心身の健康からは遠ざかります。
また、スーパーの加工品、コンビニ、ファミレスなどのジャンクフードに代表されるエンプティカロリーも深刻です。添加物によって美味しいと感じるものの、そこには栄養がほぼゼロ。ミネラルを含む栄養素がゼロに近いのに添加物はゴリゴリ入ってますから、それを体外に排出する際になけなしのミネラルを消費します。
身体は栄養素が枯渇した状態になるので、精神も不安定になり問題行動を起こしがちですよね。特に子どもの新型栄養失調が増えていて、小沼が子どもの頃と比べてもいわゆる高次脳機能障害系のお子さんが増えています。各クラスに2,3人は普通にいるんじゃないでしょうか。
本著に掲載されていますが、子どもの問題行動にも栄養不良が密接に関係していると。そんな大切な時期のお子さんに、これまた栄養素がゼロに近い学校給食が後追いするわけです。家庭での食事や摂取するものがどれほど大切か伝わればいいんですけどね。詳細は本著を読んでください(笑)
というわけで、ダラダラ書いてきましたが、添加物を避けまくる健康オタクの方にもオススメですし、ちょっと添加物気になっているなぁっていう方にもオススメです。方向性の違いから添加物論争が起きているご家庭にもオススメです(笑)
まったく添加物なんて気にしないぜ!って方はどうぞご自由に。
ただね、メーカーも馬鹿じゃないんで。消費者がきちんと選ぶようになったら成分を自然なものに買えたり、製造を停止したりしてますよ。安いからという理由で買うことを否定しませんが、買い支えていることは明白。
いつも言ってますけど、メーカーはあなたの身体と健康がどうなろうと関係ないですからね。安いから買ってくれるカモにしか思ってませんよ。
「買い物は応援」。これ本当だと思うんですよね。小沼はこれからも健康オタクとして、実直に良い物を作り出そうと頑張っている企業を買い支えていきます。これこそ Win-Win ですよ。
エンゲル係数の問題もあるので、一概に良いものを買い支えてくださいというのも一方的な言い分なのは理解しています。しかし「食にかかわることだけは低所得層と同じものを買ってはいけない」は正しいことだと考えます。結果的に体調を崩し、医療のお世話になり、お金も人生の時間も余計に失うのですから。
本当に良い本なので気になった方はぜひ手にとってみてください。きっと役立ちます。