受益者負担金という罠

日々雑感

今日・明日はぐんぐん気温が上がる予報です。

朝はまだ涼しいですが、さすがに昼近くになりますと長袖でもちょっと暑い、そんな気候です。

明日のほうが気温が上がり、真夏日になりそうです。日頃、汗をかきにくい方は「暑熱順化」の準備が整っていません。急激な温度上昇に耐えきれず、熱中症になる可能性もありますのでご注意を。

日頃から運動しない方、汗をかきにくい方でも、毎日のお風呂でしっかり汗をかいていれば大丈夫です。暑熱順化に適応するまで数日から2週間程度かかるようですので、夏に向けて少しずつ準備していきましょう。

とりあえず、今日と明日はなんとか乗り切ってください。

 

 

さて、2年前に治療院東側の道路で下水道管の埋設工事が行われました。当時、迂回などしてご来院くださった患者さんには感謝。

それで、工事が始まる前は埋設工事を担当する建設会社が自宅の分も含め、説明に来てくれたのですが、この「受託者負担金」については一切スルーだったんですよね。

『市が下水道の埋設を負担する』
『自宅敷地内に下水道の枝を入れる工事も市が負担』

とメリットばかり伝えれば、そりゃ下水道の管を入れて OK ってなりますよね。

工事が終わってほどなくして、突然にこの受託者負担金の話が出てくるのですが、こっちとしては聞いてないって感じです。

市としては『一度きりの支払い(当たり前だ)』『5年間、分割して納めていただける(当たり前だ)』と説明していましたが、受益者負担金の説明が事前になされていればもう少し冷静に考える時間もあったはず。

そもそも工事の担当者も受益者負担金については説明していないので、正直な話、詐欺に抵触しているようにも思えます。まぁ、これを説明したら「下水道いらね」ってなりますし、すんなり工事を始められなさそうですもんね。

工事については一時的に市が負担するけれど、あとで受益者負担金という形でしっかり徴収するシステムが出来上がっていることにガッカリしますし、ややフラストレーションが溜まりますね。

こちらとしてはすでにサインしてしまったし、工事は終わって自宅と治療院の敷地にはいつでも下水道が引けるようになっていますので支払うしかないわけで。

ただ、仮に受益者負担金の支払いが痛いからと工事を拒否すれば、いずれ下水道を自宅に引きたくなったときに、もっと莫大な工事費がかかることは想像に難くないわけで、小沼が子どものころに流行った「究極の選択」みたいです。どっちも嫌、みたいな。

治療院の敷地はそれほど広くないので、平方メートルあたり400円でもそんなにきつくないんですが、自宅の敷地はけっこう広いので受益者負担金の桁が違うんですよね。これ、例えば大型施設に土地を貸している地主さんなんか、受益者負担金が7桁いくんじゃないかな。一度きり、5年間で納付出来るとは言え、7桁台の負担金はキツすぎるでしょ。

 

鍼灸あん摩マッサージ指圧師の国家試験を受ける際、公衆衛生学という学問も学ぶのですが、小沼が受験する当時(平成12年度)で下水道の普及率は全国で 60%。福島県は 33% でした。

あれから20年以上が経過した令和3年度には全国で 80%、福島県は 55% まで伸びています。この20年で受益者負担金という詐欺めいた支出は多くの国民を苦しめてきたに違いありません。

また、「下水道の普及率=下水道を埋設しただけ」ということもあるんですね。下水道使用率をデータ化したら、もう少し数字に開きが出そうな印象です。受益者負担金を支払っても未だ浄化槽を使っている国民も多いと思いますし。

だって、敷地内の端っこに下水道の枝は設置してもらいましたけど、それと排水の管をつなぐのは所有者の負担ですから。受益者負担金で無駄な出費を強いられたあとで、さらに自宅の敷地をまた掘り起こして工事するなんて、誰もやらないでしょって話。

こうやって集めた受益者負担金はいったい何に使われているのやら。払い損ですよ。

 

個人的には下水道を普及させる意味が解らないんですよね。都市部ではすでに浄化槽は絶滅していますけど、この辺では浄化槽はまだまだ現役選手ですし、それで十分です。

結局は下水道を埋設するという名目を掲げ、各家庭からお金を搾取したいだけなんじゃないかと思っています。

どもかしこも搾取されるシステムばかりで、ため息が止まりません。

 

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