気温は上がりますが、湿度が低い日が多くなってきました。
いつのまにか積乱雲が見えなくなり、うろこ雲がちらほら。
秋特有の突き抜けるような青空と優しい日差しになってきていますね。
最高に気持ちの良い気候が近づいてきて、ウキウキしてきます。
これで空気が柔軟剤くさくなければ完璧なんですけど~。
さて、今日は以下のページをご紹介します。
[sc_Linkcard url=”https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-17K20041/”]
合成香料を内包したマイクロカプセルが水界生態系に与える影響の検証 というもので、ざっくり言ってしまえば「排水された合成洗剤や柔軟剤の香料成分が魚介類にどのような影響を与えているのか」を調べた報告書です。
研究成果の概要には、
市販の柔軟剤4製品を最適化した方法で分析した。各社ともほぼ同じ香料を組み合わせて使用していた。
同じ方法で千葉県の人工河川の河川水を使って分析したところ、標準試薬にある12成分のうち10成分の人工香料が検出された。
このことから、最適化した方法で環境水中の香料成分を検出できることが分かった。
環境水にマイクロカプセルの形で拡散している場合、環境水を濾過して懸濁物を接触する二枚貝がマイクロカプセルを取り込んでいる可能性がある。
そこで西日本の汽水湖沼および首都圏の感潮河川で漁獲されたヤマトシジミを提供いただき分析したところ、柔軟剤から検出された香り成分と似た組み合わせで人工香料が検出された。
また、研究成果の学術的意義や社会的意義には、
千葉県の人工河川の河川水から、標準試薬にある12成分のうち10成分の人工香料が検出されたことは、揮発性かつ非水溶性の香料成分が環境水中に一定濃度存在していることを示す。
これを可能にするメカニズムとして、マイクロカプセルに保護された形で環境中に拡散している可能性が確認できた。
西日本の汽水湖沼および首都圏の感潮河川で漁獲されたヤマトシジミのどちらからも柔軟剤で検出された人工香料が検出されたことから、マイクロカプセルが懸濁物として濾過食者に取り込まれていることが明らかになった。
また、都市・農村に関わらず、柔軟剤起源の人工香料が環境中に拡散している可能性が高いことが分かった。
文字ばかりで疲れたと思いますが、これ2年前にまとまられたものです。
当時の時点で、合成洗剤や柔軟剤の香料入りマイクロカプセルが下水処理をされたにも関わらず、ヤマトシジミから香料成分が検出されていると。
ヤマトシジミを検体としていますが、おそらく川・海の生物からはすべて検出されるんではないかなぁというのが個人的な推測です。
また、西日本と首都圏という、違うエリアから提供された検体からも香料が検出されているということは、もはや日本全国の河川、海で香料成分が検出されるといっても過言ではないでしょう。
以前、貼った画像です。
これは放流口だから臭うのではなく、いやもちろん放流口はまだ香料成分が濃いでしょうから臭うのでしょうけど、これらが河川、そして海に流れていくのだから、当然それらの水は汚染されてますよね。
放流口に近づいただけで髪の毛や服にこびりつくって、本当に PKL といったメーカーはとんでもないものを作って販売しているんだなと。
上の報告にもありましたが、
『揮発性かつ非水溶性の香料成分が環境水中に一定濃度存在している』
この部分ですよね。水に溶けず、揮発する香料成分なんですから、その香料が混ざっている水に近づけば髪の毛や服に暴露するのも当たり前。
場所にもよると思いますけど、川や海が柔軟剤くさいのは確実ですよね。かなり前から言われてましたし。
シェディング対策でアーシングがいいと、海水に浸かる方もいるらしいですが、それ本当に身体にいいことなのかなと思ってしまいます。別のやり方があればそっちの方がいい気がする。
そして、こうした事実を知ることもなく(まぁ、知ったとしても)使い続けるユーザーにも責任があって、安心して食べられる魚介類はもはや無いんじゃないかと思うくらいです。
刺し身類はわりと添加物を使っていないので重宝するんですが、そもそも水が香料に汚染されていれば、報告書にあるとおり、それを取り込む魚介類の中にも確実に香料成分が入ってます。
それは、つまり、洗剤や柔軟剤を食べているということ。書いているだけで具合悪くなりそう。
『いい匂い~』なんて言っている人ほど環境問題に疎く、また思考停止状態。
自分たちが使った日用品が河川を海を汚染していて、それを取り込んだ魚介類を漁師が捕獲して市場に並び、結局は自分たちの身体に返ってきていることも解らないのも悲しいことというか、アホっぽいですね。
飲食業に従事する者が柔軟剤使っているのもヤバいですが、将来的にはフローラルな臭いのする寿司とか肉とか米とか販売されそう。販売者も購入者も臭いに気づいていないってやつ。
合成洗剤や柔軟剤だけでなく、シャンプやーボディソープもいい加減ひどい香料になってきてますが、そろそろノーフレグランスを知る努力をしないと危ないかも。
当院が香料使用者を断り始めたとき、柔軟剤を使っていた方が止めてくれたのですが、治療時にアルコール消毒すると 皮膚から香料が揮発する んですよ。消毒綿で清拭しただけなのにレノアの臭いが立ち昇る……いやでしょ、こんな身体。
それだけ香料入りのマイクロカプセルは身体の中に浸透するということ。皮膚に入るってことは毛細血管にも入り込んで体内を駆け巡るはず。また、絶えず呼吸で香料成分を取り込みますから、咽頭や肺などもめちゃくちゃ臭そう。
特に肺胞などにもこびりついてそうですし、おそらく体外に排出されることもないでしょうね。それが蓄積していけばいずれ COPD まっしぐらじゃないでしょうか。単純に怖い。
親戚に釣り(海・川)が趣味のお兄ちゃんがいるんですけど、柔軟剤ユーザーなんですよね。
下水処理施設でも処理しきれない、環境に負荷をかけるものを毎日使って海を汚しているという自覚はないんでしょうか。
まぁ、自ら汚染された魚を食べるわけですから、それが贖罪になるかは分かりませんけど、少なくとも釣りが好きなら石油由来の日用品の使用を止める努力をする必要があるんじゃないでしょうか。
家の日用品をシャボン玉石けんシリーズに切り替えるだけで、全然違うんですけどね。
このお兄ちゃん『柔軟剤使わないと服が柔らかくならないでしょ』って言ってたけど、無知の極み。
柔軟剤なんか使わなくてもちゃんとした洗濯ができていれば服は固くならないんだよ。どうしても柔軟剤使いたいなら、無香料の柔軟剤を使えばいい話。環境には良くないけど。
ストイックになれとは言わないけど、本当に釣りが好きならば魚のことを考えますよね。水質汚染を考えることも必然だと思うんですね。
それを考えらないのであれば、個人的には釣り人失格だと思いますね。
コメント