想像の上を行く

※最初に断っておきますが、決してディスる目的で書いておりません

 

久しくお会いしていなかった(おそらくは10年以上)H さんからご連絡がありました。うちの患者さんではなく、プライベートでお世話になっていた方。

実は数年前、街で見かけたことがあり、声をかけることはできなかったけれど、それからその場所を通るたびに「 H さん、元気かな~」なんて思い出していた方なんです。

それがひょんなことから、とある症状に見舞われ、小沼と治療院を思い出してくれてた、と。これも引き寄せの法則なんでしょうか(笑)

 

それで、当院のサイトはしっかり閲覧してくださり、無香料の条件を満たしているとおっしゃってくださったのでご予約を受けたのですが……実際には、かな~りニオウ状態でのご来院。本人はおそらく自信を持って対策をされていたのでしょうけど、さすがにこれはちょっと……って感じ。数値で表すと、無香料を「0」、小沼が即発症しそうな強い香料を「10」としたら H さんのそれは「7」くらい。まぁ、初回はしょうがないです

でも、サイトをしっかり読まれ、対策を講じてきてくださったのだから、無下に断ることもできません。それよりも、小沼を頼って来てくださったことが嬉しかった ので(結局、そこ(笑))、そのままお受けすることに。

施術自体は人生初ということもあり、さらに少々ハードルの高い「はりきゅう調整」を受けられましたので、だいぶ緊張もされておられた様子。ただ、終わってみれば主訴は消失し(他の愁訴がやや残りましたが)、安心していただけたみたいでした。

施術中もニオイについてずっと小沼のことを気にかけてくださった H さん。せっかく施術を受けに来てくれたのに申し訳ない気持ちになりました。ただ、親身になって化学物質過敏症のことを理解してくれようと努めてくださいましたし、今回の対策では全然甘いということが身を持って分かってくださったそうですので、次回以降に期待しております。ほんと、お願いしますね。

そして、当院のこと、当院の調整が気に入ってくださったら嬉しいですね(*^^*)

 

そう言えば H さんが調整中におっっしゃっていた言葉の中で「ここ、本当に無香料ですね」が嬉しかったですね。まぁ、小沼にとっては無香料が当たり前なんですけど、普段から香料まみれの生活を送っている方にとっては別世界に感じるかもしれません。

また、H さんのシャンプーの香料、T シャツ・ジャージ・靴下の香料が異なることも指摘させていただきましたが、化学物質過敏症の人間にとっては朝飯前かと。具合悪くなるので、そんなに嗅ぎ分けたくもないですが、人工香料で死にそうになった経験を持つ人たちはみんな正確な嗅覚をお持ちです。

ですので、小沼の ”能力” に H さんも少し驚かれていたようです。ご自身も嗅覚が敏感とおっしゃっておられましたが、小沼のそれは想像の上をいくレベルだったみたいです。そうじゃなきゃ、化学物質過敏症で死にそうになって閉院を考えたり、無香料の鍼灸院を作ろうなんて思いません。

なお、調整中に T シャツとジャージはラボンやランドリンかな、なんて言いましたが、翌朝まで窓を開け続けて換気しても残存していた香料から鑑みるに(この時点で異常でしょ? 普通こんなに香料が残るなんてあり得ないです)、おそらくダウニーですね。粉っぽい独特のニオイ。呼吸器に来る感じ。まずダウニーで間違いないでしょう。めちゃくちゃヤバいです(T_T)

スクラブ(白衣)やその下に着ていた長袖、髪の毛、顔や手のひらなど、肌が露出しているところにはビッタリと香料が付着していました。H さんの調整中は小沼の嗅覚も麻痺していたようで、まさかここまで酷い移香とは気づきませんでした。調整中に移香した手のひらの香料がお風呂に入っても取れないなんて久々の経験です。このところ化学物質過敏症も落ち着いていたとは言え、さすがに具合悪くなりました。これで「臭わない服を着てきた」とおっしゃるのですから、小沼が希望する無香料からどれくらいかけ離れていたか、よく分かりますでしょ。

 

それはさておき、H さんからスイーツの差し入れをいただいてしまいました。ありがとうございます! 小沼は食べることができませんが、妻や娘たちがおいしそうに食べてました。スイーツもいつの間にか秋仕様ですね。

 

それで、当院の香料に関するルールとその想いについて改めて書いていきます。

 

臭う/臭わないを判断するのはあなたじゃなく小沼です とサイトに書いています。普段から柔軟剤や香りの強いシャンプーを使っている方が完全な無香料を再現できるか、臭うのか臭わないかの正確な判断ができるのか、と言ったらほぼ無理なんです。嗅覚が疲弊(麻痺)しているんですから。疲弊した嗅覚で自分が着ている服の香料が空間にどれほど放出しているなんて分からないでしょう? 喫煙家が喫煙直後に自分がどれだけタバコ臭いのか、どれだけタバコ臭を放出しているのかが分からないのと一緒です。

そして、自分はこれだけ無香料に協力しているのだから、ちょっとくらいの香料は勘弁してという方もおられますが承諾できません。完全無香料と言ってます。意味分かってますか? ローランド氏の名言(?)「俺か、俺以外か」と一緒なんですよ。「無香料か、それ以外か」です。無香料でお願いしますと言っているわけです。そこへ「ちょっとの香りくらい、いいじゃないか」と言うことは、車椅子の方に「数段の段差くらい、いいじゃないか」と言うのことと同義です。当院のルールを改変しようと、自分の都合や価値観を押し付けるのは止めましょう。これくらいで大丈夫だろうと判断するのは勝手ですが、その判断は確実に間違っていること を指摘させていただきます。ちなみにオーガニックだからとかも意味ありません。オーガニックだろうが小沼にとっては 香料はすべて侵害刺激です ので。なお、オーガニック市場ってめちゃくちゃ闇が深いですからね。オーガニック好きな方、本当にそれ大丈夫なやつですか? ちゃんと裏を取ってますか?

また、香料ジャンキーの方は、その香料がどれくらい空間に放出・拡散されるのかを知ろうともしないのも問題です。前回のエントリーでも書きましたが、人間の身体に入る化学物質は口からが15%、空気からが85%なんです。柔軟剤に代表される、強く長く香り続ける製品は空気汚染の原因であり、その空気を吸わされる身にもなっていただきたい。あなたが使うその香料製品、確実に空気を汚してますよ。そんな製品を「日用品」と呼べますか? 空気はあなただけのものですか?

 

こういう話題は書き出したらきりが無いので最後にもう一つだけ。

香料製品は柔軟剤や合成洗剤だけではありません。シャンプー、ボディーソープ、ヘアケア製品、ハンドクリーム、ボディークリーム、リップクリーム、消臭剤、制汗剤、車の芳香剤、ルームフレグランスなど、その方の日常生活の中、導線上に香料製品があれば、どんなに無香料の服や下着を準備しようとも必ず強力に移香(ニオイ移り)しています。その状態で来院されたら……あとはお分かりですよね?

香料というのは嗜好品だと言われていますが、それは「超個人的に楽しむなら」の話です。第三者が香りを感知した時点でそれは嗜好品ではなく、迷惑行為ということを理解しましょう。香りは誰かに嗅がせるものではないでしょう? 誰にだって苦手な香りがあるはずです。それを 強制的に嗅がされる状況にあるのが「香害」なんです

香りはエチケットじゃないですよ。それは香りが好きな人が都合よく言っているだけです。タバコのニオイはダメで柔軟剤のニオイはオーケーなんて、その典型的な例です。香料全般がダメだという人がたくさんいることを知らないのは不幸だと思います。

 

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