昨日は臨時休診させていただきました。
前日の時点で数名の患者さんをお断りしてしまい申し訳ありません。
休診情報がすべての既存患者さんに届けられなかった小沼の責任です。
今後はもっとわかりやすく、伝わりやすい方法を考えます。
さて、寝耳に水とはこのことでしょうか。
宮城県多賀城市にあるカフェ「コトリコーヒー」がクリスマスをもって閉店することが決まってしまいました。
東日本大震災後にオープンした、ご夫婦で切り盛りされている自然派のカフェでしたが、柔軟剤に代表される香害からご夫婦で化学物質過敏症 ( CS )を発症。
発症後は香料自粛のお願いや香害・CS の啓発に取り組まれてきましたが、ついにお店を続けられなくなるほど体調が悪化してしまい、今回の決断に踏み切ったそうです。
SNS を通じてコトリコーヒーさんを知り、当院と一緒で香料使用者の入店を拒否するなどされていたので親近感をもっていました。何度かメッセージのやり取りをさせていただいたこともありました。
再来年、東北鍼灸学会が仙台で開催される予定で、その際に絶対に立ち寄ろうと決めていただけに今回の決断はとても驚きましたし、お二人の無念さも痛いほど感じましたし、また香害への理解をせずに強烈な香りで入店しようとする客に憤りも感じました。
コトリコーヒーさんは来店する客に香害と CS のことを再三伝えていたにもかかわらず、客の理解と協力が進まなかったことで CS が悪化し、あえなく閉店になったようです。
当院は患者さんのご理解とご協力があって、治療院の無香料化を進めることができ、それも CS の寛解・脱却に大きく寄与していると思います。
日本という国は「強気を助け、弱気をくじく」の模範となる国になってしまっています。
困っている人がいても自分が困っていなかれば手を差し伸べない、そんな人があまりにも増えてしまいました。
現にコトリコーヒーさんの SNS を拝見すると同情したり、閉店を悲しむ声だけではなく『柔軟剤のせいにして不快。コーヒーだって匂うだろ。』『柔軟剤で身体を壊すってどんだけ虚弱なの』といった冷酷無慈悲なコメントも多いです。
このようなヘイトコメントを見ていると、「あぁ柔軟剤などの香料製品に毒されている、リテラシーの低い人なんだなぁ」としか思えないのです。
柔軟剤が (だけではありませんが)人体にも環境にも絶対安全であることは 100% ないわけで、企業が売っているから、CM でやっているからと、表面的な部分だけで判断している人があまりにも多すぎてガッカリします。
最近の柔軟剤や洗濯洗剤って、そもそもの機能 (柔らかくする・汚れを落とす)はほぼなく「着香剤」「加香剤」でしかないと思うのですが……。
困っている人を叩く前に、自分が当たり前のように使っているその製品がどれだけ安全でないのか、自分のそのニオイがどれだけ他人に迷惑をかけているかを調べたほうがいいと思いますね。
コトリコーヒーさんが香害に苦労させられることなく、最後まで営業できますように。
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