できる・できないを見極める

先月、東京・高尾山の登山に行かれた H さん。無事にお帰りになられましたが、さすがは都内でも有名な山ということで、とにかく人・ひと・ヒトでお疲れになったようです。弾丸ツアーだったということもあり、登って下りてバスに乗って……のようなスケジュールだったようです。登山も大変ですね 😐 

 

登山の翌日に来院された H さん。まだ遅発性筋痛(筋肉痛を難しく表現したもの)はまだ出ていないとのことで、登山によって疲れた筋肉の疲労回復 + 筋肉痛の予防に鍼灸のバランス調整を施させていただきました。先日、その一ヶ月後に来院されましたが、いつものような筋肉痛はいっさいなく、快適だったとのことです。よかったですね!

 

遅発性筋痛と鍼灸に関する論文はたくさん出されています。全部は拝読できませんが小沼が拝読した限り、遅発性筋痛に鍼灸が無効だったという論文は読んだことがありません。一般の方は知らないかもしれませんが、筋肉痛の予防・軽減に鍼灸は有効ですよ。

 

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さて、H さんは来院されてから1年半が経過しています。初診は両腕と両手がしびれるという症状でしたが、2ヶ月間・7,8回の施術で緩解し、それ以降はメンテナンス目的にバランス調整を続けていらっしゃいます。

 

最初の問診のときに聞かなかったのか、引き出せなかったのか、実は若いころから両足の横アーチが痛くなるという症状で悩んでおられました。最初に来院したころは両腕のしびれが主訴でしたからそこまで気がまわらなかったのでしょう。1年半語にその症状があることを教えていただきビックリしました。

 

拝見しますと横アーチが落ちた状態。これでは骨が当たりやすくなるので痛いですよね。仕事柄、ふだんはペタンコ靴を履いていますがフォーマルの装いが必要なときがあり、少しでもカカトのあるパンプスを履くと痛みがすぐに出てきてしまうとか。横アーチが何らかの理由で落ちて骨格が崩れてしまうようです。横アーチにふれると浮腫んでいるようでブヨブヨした感じです。

 

横アーチのこの状態に対しても一貫してバランス調整です。全身の骨格、筋肉のバランスが整うことで足本来の形に近づきます。不思議ですが、H さんの施術後はブヨブヨしていた横アーチの状態も改善され、すっきり締まったような感じになりました。実際に立っていただいたり、歩いていただきましたら、さっきまで痛かった横アーチの痛みはかなり軽減していました。

 

先日 H さんが来院されたので横アーチの状況をお伺いしますと、あれから痛みは出にくくなっているとのことでした。色々とお話を伺っていると手指の力が落ちてきたこと、ペットボトルの蓋が開けにくいことなどを教えてくださり、サルコペニアではないものの全身の筋力が減ってきているのも横アーチが落ちてしまう原因だと考えました。ということで、無理のない範囲でタオルギャザーを開始。まずは手ぬぐいサイズから。

 

何でもかんでもバランス調整で解決はできません。筋力不足が原因の場合、バランス調整をしたからといって筋力が増強するはずはありません。棲み分けといいますか、適材適所といいますか、施術においても線引きはとても大切なことです。鍼灸や整体の可能性を広げる意味でも、徐々に難しい症例に挑戦することは大切ですが、無謀であってはいけないと思いますし、できる・できないを見極めることも重要です。

 

患者さんのニーズに応えるために無謀な挑戦はひかえましょう。冷静に判断し “ここまではできる” をお互いに共有したうえで施術を開始すれば、きっとよい方向へ進むと思います 😀 

 

H さん、タオルギャザーがんばりましょうね!

 

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