二転三転という四字熟語があります。今日のタイトルはそれをもじってつけました。ちなみに意味はまったく違いますのであしからず。
昨年のクリスマス前、妊婦 M さんがネット経由でご来院。主訴は逆子。
来院時点で28週だったこともあり、まだ期間もあることで気持ちも楽に鍼灸治療を開始。
小沼がきちんとした治療計画をお話しなかったことが原因で治療間隔が開いてしまい、2回目に来院されたのが1ヶ月後。
さすがに1回では難しかったようで、2回目の時点でも頭位には戻っていませんでした。
また、初診時に判明していましたが M さんは低置胎盤だったのです。
エビデンスがあるのか不明ですが、赤ちゃんが胎盤にぶつかって回転できないことも考えられました。
3回目に来院されたときも1ヶ月後。
このとき一度は頭位に戻ったが再び逆子になってしまったと M さん。
そして、帝王切開の日程が組まれてしまったと。手術の日程を伺うとリミットはギリギリでした。
ちょうど産休に入られたタイミングということ、帝王切開まで2週間ちょっとしかないこと、が重なり、週一で鍼灸治療を行うことになりました。
また、出産ギリギリまで母体の体調を整えることも治療目的のひとつでした (股関節の痛みを緩和する目的もありました)。
帝王切開をするかしないかを決める大事な検診日の前日に5回目の来院。
治療前の問診時に赤ちゃんが蹴る位置がみぞおち辺りになっていると M さん。
おそらく頭位に戻っていると思いますが、確証はないので通常の施術。
ドキドキしながら検診日を迎え、その日の夕方に M さんからご連絡をいただき、
無事に頭位に戻り、自然分娩で出産できるようになったとのことでした。
あぁ、よかった 😀
小沼の勝手な想像ですが、妊婦さんにとって自然分娩で出産することは重要だと思うのです。
医療機関では逆子に対して基本的に興味がありません。
逆子体操を指示したり、毎回の検診で様子を伺うことはあっても、頭位に戻らなければ帝王切開して取り出せばよいという考えです。そこに自然分娩で産みたいという女性の気持ちを汲むという考えはありません。
ですから、出産ギリギリになって「じゃあ、帝王切開この日にしようか」という話が突然出されて、びっくりして鍼灸院に駆け込むというパターンが多いです。
100% の確率で自然分娩に導くことは難しいですが、M さんのようにギリギリでも頭位に戻る例があります。
逆子を心配されている妊婦さんがおられたら、ぜひお近くの鍼灸院に相談してほしいと願います。
M さん、元気な赤ちゃんを産んでくださいね!
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M さんは初診時に柔軟剤使いでした。
このページのとおりに対策はとってくださいましたが、小沼の過敏度は M さんの想像よりも上だったことで M さんにもつらい思いをさせてしまいました。
その後、洗濯はシャボン玉に切り替え (マグちゃんも気になっているそうです)、赤ちゃんにとって安心できる環境に近づいていますね。
さすがに柔軟剤をやめて2,3ヶ月では、衣類に染み付いた香料成分がまだまだ取り切れませんが、香害に関心と理解をもっていただけること、柔軟剤や合成洗剤が身体だけでなく環境にも悪いことを知っていただけたことは大きいと感じています。
ひとりでもこうした製品を使わなくなり、ひとりでも環境と身体にやさしい製品を使ってくだされば、それがいつかは大きな流れにつながると思います。
関心がないのはしょうがないです。
でも、知らないで使うことと、知っていて使うことは全く違います。
自分は大丈夫だからという民度の低いことを言ってないで、情報リテラシーを高くもっていきましょうよ。
CM でやってるから安全? 大企業が販売しているから間違いない? その考えがマズいことに気づきましょう。
おぬま治療院は今後も香害の啓発活動を継続してまいります。
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